二輪車に特化した「交通事故AI予測マップ」を ツーリングサポーター by NAVITIME Web版にて提供開始

掲載日: 2024年02月14日(水) 更新日: 2024年02月14日(水)
カテゴリー: トピックス  タグ:  

『ツーリングサポーター

株式会社ナビタイムジャパンが「ツーリングサポーター by NAVITIME」Web版において、二輪に特化した「交通事故AI予測マップ」の提供を開始した。同マップは警察庁の交通事故統計データをもとに、ナビタイムジャパンのアプリから取得される走行データなどをAIで分析して事故を予測、リスクの高い場所を可視化したものだ。同社では今後、アプリ版への導入や音声機能などの拡充を検討しているという。

「ツーリングサポーター by NAVITIME」Web版、四日市西警察署と連携して「交通事故AI予測マップ」を提供開始

事故リスクが高い地点や道を地図上で事前に確認可能に。二輪車事故防止を目指して

株式会社ナビタイムジャパン(代表取締役社長:大西 啓介、本社:東京都港区)は、2024年2月14日(水)より、「ツーリングサポーター by NAVITIME」Web版において、二輪に特化した「交通事故AI予測マップ」を提供開始します。事故リスクが高いと予測される全国の地点や道路を地図上で事前に確認できるようになります。

「交通事故AI予測マップ」は、AIで過去の走行データと事故件数を分析し、事故リスクが高いと予測される地点や道路区間を地図上で確認できる機能です。事故リスクが高いと予測される理由や安全運転のポイントも確認できます。二輪向けに特化した注意ポイントを表示するなど、バイク向けにチューニングされています。

二輪車の事故が増加傾向にあり、二輪向けの安全支援などで連携実績のある三重県に所在する四日市西警察署(三重県警察)から事故が起こりそうな場所を事前に把握できる機能について相談を受けたことがきっかけで、本機能の検討を開始しました。

警察庁が公開する「交通事故統計データ」をナビタイムジャパンのサービスに反映させることで、交通事故防止を図ります。ナビタイムジャパンでは、2023年1月より大型バス車両向けの「交通事故AI予測マップ」を提供しており、今回、二輪車向けにチューニングを行うことで、バイクに特化した注意喚起機能を開発しました。

「交通事故AI予測マップ」は、警察庁のオープンデータ「交通事故統計データ」(事故実績データ)をもとに、ナビタイムジャパンが提供するアプリから取得される走行データなどをAIで分析して事故を予測(事故予測データ)し、交通事故リスクの高い場所を可視化するものです。過去に、交通事故が発生した道路の傾きやカーブの角度から、類似リスクを算出して、事故の危険がある場所をアイコンや線で地図上に表示します。

「交通事故統計データ」は、実際に発生した交通事故の情報のみとなっており、交通量が少なく、交通事故の発生頻度も少ないものの、急なカーブ、視認性の悪い交差点等、危険が潜んでいる道路については、十分な情報が掲載できない課題があったところ、アプリから取得されるユーザーの走行実績データや、道路・交差点データ等を掛け合わせることにより、これを克服し、交通量によらない交通事故リスクの予測とその根拠の提示を可能としています。

利用方法は、「ツーリングサポーター by NAVITIME」Web版にログインし、地図表示設定ボタンから事故リスク区間注意表示をONにすると、地図上にアイコンや区間が表示されます。アイコンをタップすると、注意ポイントを確認できます。

危険な場所や何に気をつければよいかを事前に確認できるため、ツーリング計画時やバイクに乗る前に、その場所を回避するルートに変更するなど、判断の一助としてお役立ていただけます。

今後は、アプリ版にも導入し、該当箇所を通過時に音声発話する機能拡充を検討しています。計画時だけでなく走行中に注意が必要な地点を確認することで、よりライダーの安全運転を促進し、交通事故の削減に寄与できればと思っています。

サービスイメージ

危険な交差点や道路を地図上で事前に確認可能
『ツーリングサポーター

事故リスクが高い場所と、理由や安全運転のポイントが表示されます。例えば「道幅の狭い道路です。無理な「すり抜け」は事故のもとになりますので、やめましょう。」といった文言が表示されます。

AIを活用した交通事故予測について

当社アプリで同意を得たユーザーから取得できるプローブデータ(ナビタイムユーザー走行実績)、信号・道路情報・制限速度等(道路や交差点のデータ)、時間帯・天候・車種等といった警察庁のオープンデータ「交通事故統計データ」(警察庁 事故データ)を用いて分析し、交通量あたりの事故リスクをAI(機械学習)で予測しています。

事故件数のみで予測する場合、交通量が十分な地点でないとその危険度が分かりづらく、例えば、交通量が少なくても危険が潜んでいる道路の危険度が低く見積もられてしまうといった課題があります。そこで、「ナビタイムユーザー走行実績」と「道路や交差点のデータ」を掛け合わせることで、交通量によらない事故リスクの予測とその根拠の提示を可能にしました。

「ツーリングサポーター by NAVITIME」について

ツーリングの計画から、走行時のナビゲーション、ツーリングログ・カスタマイズ・メンテナンスの記録などができる、バイク専用ナビゲーションアプリです。タンデム規制や排気量を考慮したルート検索、全国のおすすめツーリングロードの紹介も搭載しています。
・URL/https://web.moto.touring.navitime.jp/

リリース

株式会社ナビタイムジャパン(2024年2月14日発行)

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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