【ファンティック】新型「Fantic XEF Rally 450」をダカール・ラリー2022に投入!完走を果たす

掲載日: 2022年01月18日(火) 更新日: 2022年01月18日(火)
この記事は2022年1月18日当時の情報に基づいて制作されています。

【ファンティック】新型「Fantic XEF Rally 450」をダカール・ラリー2022に投入し完走果たす 記事1

イタリア・FANTIC MOTOR社より、2022年1月にサウジアラビアで開催された「ダカール・ラリー2022」のニュースが到着した。

ファンティックは、昨年のEICMAで発表したばかりの新型「Fantic XEF Rally 450」をレースに投入。過酷な環境で発売前のニューモデルをテストし、さらなるマシン改善のためのデータを収集した。同モデルは2022年の半ば頃を目途に生産される予定だという。

ライダーを務めたのは66歳になるベテラン、フランコ=ピコ。ピコは12日間・8000kmにおよぶ全行程を完走し、総合では72 位、ベテラン・トロフィー・クラスでは6位を獲得した。

FANTIC XEF 450 RALLY、フランコ=ピコとともにダカール・ラリーのレジェンド入り

Fantic はついに、世界一過酷なラリー、ダカール2022 での使命を果たし、レジェンド入りした!情熱と熱い想いによって実現したこの壮大な挑戦は、Fantic が新たな分野に向けてオフィシャル・デビューを果たすために、想定される全ての局面において緻密に計画されて果たされたものだった。

たった一ヶ月ほど前にEICMA で発表されたばかりの、完全なるニューマシン、Fantic XEF Rally 450 をレースに投入したのは、非常に的確な選択だったと言える。今回のこの砂漠での戦いは、今後の開発に向けてさらに完全な商品を市場に送り出すための、技術的要素を基本にあらゆる情報を収集できる非常に貴重な舞台となったのだ。付属の専用レース・キットとともに、ユーザーにとってけっして敷居の高くない(入手しやすい、利用しやすい)マシンを作り上げるためにも、今回のこの挑戦に唯一のライダーとして選ばれたのが、国際的ラリー・レイドのエキスパートであり、通算27 回のダカール参戦経験を持つ(今回が28 回目)、現在66 才になる本物のダカール・レジェンド、フランコ=ピコだ。80 年代・90 年代のトップライダーであるピコは、プライベートでもオートバイや車、トラックを愛し、今も立ち止まることなく挑戦を続けている!

イタリアでの数えきれないほどのマシン・テストを経て、1月1日のジェッダ(プロローグの日)から実戦投入されたFantic XEF Rally 450 は、近年では最も技術力を要するレースの一つとして数えられるであろう、12ステージ(12 日間)8000km にも及ぶ全行程を完全走破し、サウジアラビアの砂の大地にFANTIC の伝説を描くことができたのだ。レース前半は、砂地や雄大な砂丘が続く北部の山岳地帯が舞台となった。寒さと戦いながら、地形が複雑なエリアでの難しいナビゲーションをこなし、且つ常に順位にも気を配らねばならない。

フランコ=ピコの、それらに対する一連のパフォーマンスはとても自然で、連日続くステージごとの異なる様相を賢く見極めながら最後まで安定した走りを見せ、ゴールへのファイナルコースとなるスペシャル・ステージ12、ビーシャ~ジェッダ間にて70 位、総合では72 位、ベテラン・トロフィー・クラスでは6位を獲得した。

「Fantic XEF Rally 450 のデビューは本当にエキサイティングだった」

フランコ=ピコのコメント

「私に信頼を寄せてくれた、マリアーノ=ロマンとFantic の全てに感謝したい。このレースの我々の目的や課題を念頭におきながら、マシンのパフォーマンスや反応に常に気を配って走行していたが、だからと言ってマシンのペースが落ちてしまうようなことは全く起こらずに、非常に良い感じのレースをすることができた。今年は変化の激しいステージが続くとてもタフなレースで、今までにない過激な状況もあり、非常に求められるものの多いレースだったよ。最終日の今日、1月12日のスペシャル・ステージですら、かなりのナビゲーションを強いられる行程で、最後の数キロはまるで終わりが来ないように思えた。だが、これこそが長いマラソン・レースの最後に必ず味わう感覚なんだと言いたいね。結果的に私たちは、この忠実なマシン、疑う余地など全くなかったこのXEF Rally 450 とともに今、ここジェッダにいる。この素晴らしいプロジェクトによって生み出され、迅速に且つ非常に良好に作り出されてきたマシンさ。今回ダカールを走ることで、それがはっきりと証明されたんだ!」

「レースの間、我々はサスペンションの設定に特に気を使っていた。細かい比率や他の多くの大小の調整とともにね。さらにレース中盤の休息日には、前半戦を走破したエンジンがどのような状態になっているか、データをとるために丸ごと交換しているんだ。そうさ、私はFantic XEF Rally 450 にはとにかく大満足なのさ!ありがとう、Fantic、そして…『Fantic ファンタスティック!』」

Fantic にとって、このダカールはこれ以上ないほどの素晴らしいテストの場であり、新型XEF 450 Rally の調和性とスピード、信頼性を証明するには格好の場になったことは言うまでもない。得られたこの貴重なデータをもとにFantic はさらに開発を進め、2022年の半ば頃をめどに生産していく予定だ。

お問い合わせ

モータリスト合同会社
TEL/03-3731-2388

リリース = モータリスト合同会社(2022年1月17日発行)

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

このページの一番上へ

サイトのトップページへ

このページの一番下へ