トライアンフ・モーターサイクルズは、2020年1月24日(金)にインドのバイクメーカー「バジャージ・オート」と長期的パートナーシップを締結。時期は未定だが、今後バジャージ・オートはインド国内でトライアンフ・ブランドの販売活動を引き継ぐものと予想される。また、200~750ccまでのミッドレンジを担う車両の生産・開発を行うことにより、東南アジアなど新興国への市場参入・ヨーロッパ市場での販売促進を狙う目的だ。
トライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社(代表取締役社長:野田一夫、本社:東京都港区)は、トライアンフ・モーターサイクルズとバジャージ・オートが本日インドのプネーにて、株式持分によらない長期的パートナーシップの正式な締結の発表があったことをご報告します。これは、製品本位のバイクづくりに情熱を傾けている2つの世界的企業が協力し、まったく新しいミッドレンジバイクを作り上げようとするユニークな取り組みです。
このパートナーシップを通じ、それぞれ大型バイクあるいは小型バイクに強みを持つ2つの会社が協同して、ミッドレンジバイクの設計および製造を行うことになります。
このパートナーシップは、ミッドレンジにおける新たなビジネスチャンスをインドやアジアを含む新興市場への新たな参入の機会を提供してくれるものであり、それにより、アイコニックなトライアンフのブランドはそのグローバル展開をさらに拡大することになります。
世界中の極めて重要な新市場において、バジャージがトライアンフの主要販売パートナーの一つになるこの戦略的なパートナーシップは、両社にとって大きなプラスとなります。時期はまだ未定ですが、バジャージはいずれ、インド地域に有しているその豊富な専門知識を活かしながら、トライアンフ・モーターサイクルズによるインドでの販売活動を引き継ぐことが予想されます。
トライアンフがまだ進出していない海外の主要な市場においても、バジャージはトライアンフに代わり、新たなミッドレンジバイクとトライアンフの製品を提供します。トライアンフがすでに進出しているその他すべての市場においては、このパートナーシップで共同開発されるバイクがトライアンフの製品ポートフォリオに加わり、トライアンフが率いる世界中のディーラーネットワークを通じて販売されることになります。これにより、世界規模で両ブランドの潜在性を解き放つことになります。
今回のトライアンフとバジャージのコラボレーションにより、両社は互いのデザイン力、技術力、製造コストにおける競争力、主要市場の深い知識、という強みが合わさることで成功を収める製品展開を推進します。
このパートナーシップでは、ミッドレンジ(200~750cc)の新しいエンジンとプラットフォームの製造を行い、複数のオプションを提供することによって、ミッドレンジ内の異なったセグメントを引き出します。この意欲的な試みは、インドで価格INR 2 lacs未満からスタートすることを目標としています。これにより、世界中にあるトライアンフの販売市場に新たに参入するための入り口ができるとともに、トライアンフは、世界のモーターサイクル市場の主要地域で競争し、新たな顧客をブランドに引き付けることができます。
トライアンフ・モーターサイクルズのニック・ブロアーCEOは、「これはトライアンフにとって重要なパートナーシップであり、正式に始まったことをうれしく思います。当社のブランドを重要かつ新しい販売市場に投入することはもちろんのこと、パートナーシップから生み出される製品も、若く目の肥えた顧客を引き付けるのに役立つでしょうし、当社のグローバルな拡大、特に東南アジアの急成長市場へ参入するという野望や、ヨーロッパのような成熟市場での成長を推進するための新たなステップでもあります」と語っています。
バジャージ・オート・インディアのラジブ・バジャージ社長は、「トライアンフ・ブランドは世界の象徴的なブランドであり、インドにも他の新興市場にもこれらの新しい製品に対する強い需要があると確信しています。私たちは、このように有名なモーターサイクル企業と協同し、あらゆる関係者にとってこのパートナー関係が成功となるよう、互いの強みや専門知識を活かせることを楽しみにしています」と語っています。
トライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社(2020年1月24日発行)