バイクのレンタルサービスを運営する「レンタル819(レンタルハチイチキュウ)」は、ライダーのトレンドに関するレポートを発表した。
2015~2019年までのサービス利用者データに基づき発表された今回のレポートでは、現在20~29歳代と55~60歳代の利用割合が増加していることが判明。同社では今後も若い世代がバイク文化をけん引するとの見解を示している。
また、同社がレンタルサービスにおいて扱うバイクのカテゴリー分布については過去5年間ほとんど変化がなく、現在の市場シェアが反映されたものと推測。年齢層別カテゴリー利用割合をみると「ネイキッド」「アメリカン」が年齢層を問わず利用されているが「ツアラー」「スクーター」「スーパースポーツ」については年齢の影響による増減が見られるとのこと。
なお、5年前と比較し現在はバイクに乗ることに別の体験をプラスして楽しむ利用者が主流となっているようだ。
「オートバイ-カテゴリー編」
レンタル819では、開業当初よりレンタルバイクにて全国各地のツーリングを楽しむためのインフラ作りを行っており、13年が経過いたしました。そこで、多くの方にご利用いただいたレンタルバイク実績をもとに、近年ライダーのトレンドをお伝えしようと思います。今回は、ご利用者の年齢層とオートバイのカテゴリーを、5年間のデータと共に紐解きたいと思います。
「レンタルバイク」というサービスが、徐々に浸透していくにつれ、利用年齢層にも変化が現れています。20歳から60歳代を5歳きざみで利用分布を見てみると、2015年にある程度均等だった年齢分布も、2019年には、20~29歳と55~60歳代の割合が増加しています。
一方、30~49歳の利用数は横ばいで、全体からの割合は減少しており、明らかに「子育て世代」が影響していると考えられます。しかし、子供ができれば趣味の時間を削るのは、本来当たり前の事。今後「子育て世代」に育てられた子供たちが、親の影響を受けてオートバイに乗るという、親から子へのオートバイ文化リレーションがあります。若い世代が現在も、これからも、バイク文化をけん引して行くことが見て取れて、嬉しい実績となりました。
20歳代がけん引役!
■レンタル819のカテゴリー分布
レンタル819利用者の年齢分布が分かったところで、次に、レンタル819のオートバイカテゴリーに対する利用年齢をご紹介いたします。まずは、カテゴリーの紹介です。レンタル819では全国で3,000~4,000台のレンタルバイクを揃え、全9カテゴリーに分かれます。今回は台数の多いカテゴリー「ネイキッド」「ツアラー」「スーパースポーツ」「アメリカン」「オフロード」「スクーター」にフォーカスします。
2015年から2019年のレンタル819カテゴリー分布は、驚いたことに、ほとんど変化がありません。レンタル819では、ほぼ全てのメーカーを揃えておりますが、現在の市場シェアがこの様な結果をもたらしたのだと思います。
レンタルカテゴリーは市場シェア!?
■レンタルバイク利用者のカテゴリー分布
次に、各レンタルバイクのカテゴリーに対し、利用者の年齢層別に2015年から2019年で、どのような変化がおきているかを探ります。
「ネイキッド」「アメリカン」は、どの年齢層にも安定したシェアがあります。対して「ツアラー」「スクーター」「スーパースポーツ」は、年齢層によるシェアの増減があるようです。スーパースポーツは若い世代にとって、ネイキッドに並ぶ主役の座ですが、年齢が上がるにつれて、他のカテゴリへ分散されています。
2015-2019比較では、他のカテゴリへの分散が激しくなっており、5年前とトレンドが変化しているように見えます。最近は、スクーターの旅をメインとした人気TV番組の存在や、キャンプブームからのキャンプツーリングなど、「オートバイで行く○○○」というような、オートバイに体験をプラスするトレンドが主流となってきたようです。
年齢別の利用者カテゴリー
今回は、オートバイのカテゴリーに対する年齢の分布をお伝えしました。オートバイメーカーは日々様々なオートバイを開発・展開し、私たちライダーを楽しませてくれます。私たちレンタル819は、これからもお客様にそんなワクワクするオートバイを身近に感じ、そして乗っていただき、心も体も豊かに楽しんでいただけるように努めてまいります。
レンタル819-キズキグループ(2019年12月13日発行)