バイク王は2019年6月~8月に実施したリセールプライス調査においてヤマハの「SR400」が1位になったと発表した。平成28年度の排ガス規制の影響により2017年に生産中止となった同車両は、その後の対策により2018年11月に再生産を開始。今回ランキングに入ったのは再生産後のモデルとなり、高値の原因は流通台数の少なさにあると同社は推測している。また初登場で7位にランキングされたホンダの「CRF450L」についてもSR400と同様の理由で高値取引されているようだ。
対象期間 2019年6月~8月
バイクライフを楽しく、豊かにする情報を広く社会に発信することを目的に活動を行う「Bike Life Lab supported by バイク王」(旧称:バイク王 バイクライフ研究所、所在地:東京都港区、運営:株式会社バイク王&カンパニー)は、2019年6月~8月の期間を対象に、「再び売却した際、高値の付くバイク」=「”リセール・プライス”の高いバイク」上位10車種を発表します。
「”リセール・プライス”の高いバイク」は、需要の高いバイク、つまり「人気のあるバイク」と言い換えることもできます。30回目となる今回は「ヤマハ・SR400」が首位に輝きました。
・「ヤマハ・SR400」が復活後初の首位獲得!
・ホンダ・CRF450L が初ランクイン
・中型二輪クラスが高値傾向
対象期間2019年6月~8月
30回目となる「リセール・プライス」ランキングは、「ヤマハ・SR400」が2位に1.0pt差を付け首位に輝きました。
ヤマハ・SR400は、1978年に発売され、40年以上の歴史を持つロングセラーモデルです。心地よい鼓動を生み出す空冷399ccのビッグシングルエンジンやキックスターターのみの始動方式、シンプルかつ美しいスタイリングなど、現代において他のモデルとは一線を画す個性を纏います。
「二輪車平成28年排出ガス規制」により2017年をもって一旦は生産終了となりましたが、O2フィードバック制御の精度向上やキャニスターの採用等により、2018年11月に復活を果たしました。今回ランクインしたのは復活後のモデルで、発売から約1年が経過し、当ランキングが規定する流通台数に達したものの、少ない台数しか流通していないことによる高値傾向であると推察されます。
また、今回のランキングでは、ホンダ・CRF450Lが初登場7位にランクインしました。当モデルはモトクロス競技専用車「CRF450R」をベースに2018年に発売された本格オフロードモデルです。パワーユニットは低回転から粘り強い出力特性に変更され、専用セッティングの前後サスペンションの装備、すべての灯火類に軽量コンパクトなLEDを採用するなど、舗装路・未舗装路問わず優れた走破性を発揮します。ランクインの要因として、市場の流通台数が比較的少ないことによる高値傾向であると考えられます。
秋のツーリングシーズンを迎えた中、今後のランキングにどのような変化をもたらすのか、引き続き「リセール・プライス」ランキングにご注目ください。
■原付一種・二種
■軽二輪
■中型二輪
■大型二輪
バイクを再び売却(=リセール)するときの価格(=プライス)を指します。2019年10月現在、新車で購入が可能なバイクを対象とし、オークションで売却した際の落札金額の平均値と新車販売価格を基に「リセール・プライス」をポイント化。ポイント数が高いほど、「リセール・プライス」が高いと想定できます。
本指標は、年間約11万台の取り扱い台数を誇る「バイク王」のデータを基に、Bike Life Labが独自に集計したものであり、バイクユーザーが新車あるいは中古バイクを購入する際の参考情報として活用されることを目的としています。
・国内主要4メーカーが、国内で販売しているバイク(2019年10月現在・逆輸入車を除く)
・新車販売価格は2019年10月現在の価格を基準。カラー等により価格が複数ある場合は、最安値を基準に算定
・モデルチェンジが実施された場合は、最新モデルのみを対象とする
・期間内に、Bike Life Lab 独自の規定台数に達する流通があるバイクを対象とする
Bike Life Lab supported by バイク王(2019年10月1日発行)