【カワサキ】悲願成就! Kawasaki Racing Teamが鈴鹿8時間耐久ロードレース決勝で26年ぶりの優勝

掲載日: 2019年07月30日(火) 更新日: 2019年07月30日(火)
この記事は2019年7月30日当時の情報に基づいて制作されています。

カワサキは2019年7月28日(日)に鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開催された「2018-2019 FIM世界耐久選手権最終戦”コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第42回大会」決勝レースにおいてKawasaki Racing Teamが優勝、FIM世界耐久選手権に参戦中のTEAM SRC KAWASAKI FRANCEがシリーズチャンピオンを獲得したことを発表した。

決勝当日のスターティンググリッドで2番手を獲得したKawasaki Racing Teamはレース後半でトップを奪取。ヤマハ・ホンダファクトリーチームと共に熾烈な争いを展開したが、最終ラップ目前でトップを走っていたジョナサン・レイ選手の転倒によりレースは赤旗中断のまま終了。しかしその後の裁定によりKawasaki Racing Teamは26年ぶりの優勝を獲得することとなった。

Kawasaki Racing Teamが鈴鹿8耐で26年振りに悲願の王座奪還 18年ぶりにファクトリーチームで鈴鹿8耐に参戦し、26年振りに優勝

株式会社カワサキモータースジャパン(本社:兵庫県明石市、代表取締役社長:寺西 猛)は、2019年7月25日(木)から28日(日)にかけて三重県・鈴鹿サーキットで開催された「2018-2019 FIM世界耐久選手権最終戦”コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第42回大会(以下、鈴鹿8耐)」において、川崎重工のファクトリーチーム「Kawasaki Racing Team(以下KRT)」が優勝しましたことと、同大会でフランスのチーム「TEAM SRC KAWASAKI FRANCE」が12位にランクインしたことにより、2018-2019シーズンの「FIM 世界耐久選手権(以下EWC)」のシリーズチャンピオンを獲得しましたことをお知らせ致します。

Kawasaki Racing Team

■チーム/Kawasaki Racing Team
■ゼッケン/10番
■マシン/Ninja ZX-10RR
■ライダー
・ジョナサン・レイ(Jonathan Rea)
・レオン・ハスラム(Leon Haslam)
・トプラック・ラズガットリオグル(Toprak Razgatlioglu)

KRTは2001年の第24回大会以来、18年ぶりにファクトリーチームで鈴鹿8耐に参戦しました。ライダーにはスーパーバイク世界選手権で活躍する3選手を迎え、「Ninja ZX-10RR」とともに、カワサキが持つ最高のスタッフ、サポートチーム、メカニックをそろえ、臨みました。

決勝レースでは、セカンドポジションからスタートしたKRTが4時間経過時点でトップを奪うと、その後YAMAHA、Hondaのファクトリーチームと熾烈な争いを繰り広げます。残り2分を切ったところで、トップを走っていたレイ選手が転倒し、赤旗中断のままレース終了となりました。その結果、赤旗中断前の順位が最終結果となり、KRTは1993年以来26年ぶりに、悲願であった二度目の優勝を果たしました。

Kawasaki Racing Teamライダーコメント

■ジョナサン・レイ選手
今回のことは本当に信じられません。レース直後は、全てを失ってしまった思いで、落胆し、涙し、すぐにホテルに戻りました。ホテルのレストランで夕食をとっていたら、メカニックのUriから電話があり、突然「8耐勝ったよ。」と告げられました。その時の気持ちは、言葉では言い表すことができません。本当にうれしかった。

今回の作戦は、燃費と安定したレース運び、それとミスをしないこと。私たちはそれらをうまく実行できました。とても疲れて最後のほうは筋肉がつっていましたが、何とか頑張りました。限られた時間の中でベストな準備が出来たと思います。

このチームの一員として参加できたことはとても光栄です。事前テストも含めて、カワサキレーシングチーム、川崎重工、カワサキモータースジャパンの努力には大変感謝しております。
レースは波乱万丈で非常に厳しいものでしたが、このような結果を出すことができ大変嬉しく思いますし、また鈴鹿8耐を走りたいという思いです。

■レオン・ハスラム選手
レストランで失意の中夕食をとっているときに優勝を聞きました。その時の喜びは言葉ではとても言い表せません。鈴鹿8耐は勝つのが最も難しいレースの一つ。チームとしてこれまで勝利に向けて努力してきた中、特に今回は感情の浮き沈みが非常に激しいレースでした。レース終盤の転倒時のことはとても言葉にできるものではありませんでした。しかし、その後、判定により一転勝利の朗報を聞いた時の喜びは、この上なく最高でした。

レース中、僕としては各スティントの後半は肉体的にも苦しかった局面もありましたが、バイクの調子は上々でした。我々は勝利に向けて最善を尽くしました。この機会を与えてくれたカワサキチーム、トプラック、そしてジョニーへの感謝の気持ちで一杯です。
表彰式に出れなかったのは残念ですが、この鈴鹿8耐を制覇できた喜びを噛み締めています。

■トプラック・ラズガットリオグル選手
「今日はすごく疲れたよ。8時間もレースを見ていたからね!(注釈※トプラックは走行していない)でもジョナサンとレオンの功績に僕も本当に嬉しく思います。二人は今日、偉業を成し遂げました。みんなとても喜んでいるし、全ての方にありがとうと言いたいです。僕にとっては今回が初めての8耐でしたが、優勝できて嬉しく思います。

TEAM SRC KAWASAKI FRANCE

■チーム/TEAM SRC KAWASAKI FRANCE
■ゼッケン/11番
■マシン/Ninja ZX-10RR
■ライダー
・ジェレミー・ガルノニ(Jeremy Guarnoni)
・エルワン・ニゴン(Erwan Nigon)
・ビッド・チェカ(David Checa)

2018-2019シーズンEWCランキングトップで最終戦の鈴鹿8耐に挑んだ。TEAM SRC KAWASAKI FRANCEはレース中盤に転倒し順位を落とすも、レース終盤にライバル車がマシントラブルにより走行ができなくなってしまい、12位でチェッカーを受けたTEAM SRC KAWASAKI FRANCEが2018-2019シーズンのEWCチャンピオンを獲得しました。

これらの結果は皆様の応援の賜物と存じます。応援をいただきました皆様には厚く御礼を申し上げます。

■鈴鹿8時間耐久ロードレース
1978年から開催され、1980年から世界耐久選手権の1戦に組み込まれている国際格式の耐久レース。1台のマシンを2~3人で交代しながら走り、8時間でのサーキット周回数を競う。毎年7月下旬に開催され、猛暑のなか激しい戦いが繰り広げられる日本有数のレースイベント。耐久性・安定性のみならず、スプリントレース同様のスピードが求められるため、“スプリント耐久”という別称を持つ。

■FIM世界耐久選手権(FIM Endurance World Championship)
FIM(国際モーターサイクリズム連盟)公認の下、ボルドール24時間を皮切りに、ル・マン24時間など全5戦で開催される。鈴鹿8時間耐久ロードレースが最終戦に位置づけられている。

リリース

株式会社カワサキモータースジャパン(2019年7月29日発行)

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

このページの一番上へ

サイトのトップページへ

このページの一番下へ