【CES2019潜入レポ】これが「NSウエスト×SHOEI」のスマートヘルメットだ!

掲載日: 2019年01月09日(水) 更新日: 2019年01月09日(水)
この記事は2019年1月9日当時の情報に基づいて制作されています。

2019年1月8日にアメリカ・ラスベガスで開幕した世界最大の家電見本市「CES2019(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)」。CESは最先端のデジタルガジェットが集まるショーとして世界が注目していることもあって、毎年各国の自動車&二輪メーカーも自慢の最新技術を会場でお披露目しているのです。
そんなCESで今年注目なのがコレ。広島県のNSウエストとSHOEIが共同開発した「バイク用スマートヘルメット(IT-HL ※仮称)」です。

先日このニュースページでもお知らせしましたが、このスマートヘルメット最大の特徴はヘルメット内にヘッド・アップ・ディスプレイを備えていること!
なんでも、ココに車速や位置情報などの情報が表示されるという、超最新のバイク系デジタルガジェットなのです。そしてNSウエストはCES2019にブースを出展しデモ機を展示する、と。でも会場は日本から遠く離れたラスベガス……。

なんとか現地のナマ情報をゲットできないか?と思っていたら、現地でこのスマートヘルメットを試してきたという方をTwitterで発見!

このツイート主はお仕事でCES2019に出かけていた、プレゼンテーションデザイナーの吉藤智広さん(@yoshifujidesign) 。これまでホンダSoloやVTR250を乗り継いできたというバイク好きの吉藤さんは、じつは昨年末バイクブロスが配信した「NSウエストがCES2019に出展」のニュースをTwitterでチェックしてくれていました。そして

「CESの会場にいるのでブース行ってきますよ!」

と教えてくれたので、厚かましいとは思いつつも現地レポをお願いしたのでした(笑)。
ということで今回は吉藤さんのご協力を得て、このNSウエスト×SHOEIのスマートヘルメットについてご紹介しまーす!

じゃーん。ここがCES2019のNSウエストのブース。

おぉぉぉこれがウワサのスマートヘルメット!
スカウター的なヘッド・アップ・ディスプレイは意外に小さく見えますねぇ。背景にチラリとバイクが写っていますが、これはデモ用にNSウエストが用意したバイク(MT-07かな?)。吉藤さんはこのスマートヘルメットをかぶってバイクにまたがり、約2分間のデモ体験をされたとのこと。うらやましい!

「ヘルメット被って車両にまたがった状態でヘッドアップディスプレイ体験。走行途中から目的地到着までを2分ほど。思った以上に違和感なくて実用的」

とは吉藤さん。ディスプレイにはスマホアプリを経由で取得した位置情報や速度情報などが表示されます。このシステムのメリットは、運転中に最小限の視線移動で各種情報を確認できることにあります。メーターや車載ナビに視線を移すと、一瞬ですが前方確認がおろそかになっちゃいますからね。でも「違和感なく」ってことはかなり見やすいってこと!

ヘッド・アップ・ディスプレイに表示される各種情報は、↑の写真の真ん中あたりにある小さな穴から投影されているそうです。このシステムで個人的に気になっていたのは、ヘッド・アップ・ディスプレイと眼球の距離。こういうのって、近すぎても遠すぎても見づらいですからね。それについて吉藤さんに尋ねてみると、

「ディスプレイとの距離は、眼鏡よりもすこし遠いくらいです。最初にモニターの表示確認があり、「焦点があっていないなどはありませんか?」と聞かれたのですが、僕の場合は最初の状態でぴったり合っておりました」

とのお返事。たしかに↓の写真を見ると、ディスプレイの根本にはヒンジ的な機構が見えるので、顔からの距離や角度など微調整ができそうですね。

このスマートヘルメットの肝となるディスプレイ関連のメカは、チンガードの内部にセットされているとのこと。写真でも通常のヘルメットに比べてチンガードがすこし張り出しているのが分かると思います。そうなるとやっぱり気になるのはヘルメットの重さ。でも実際にかぶってみた吉藤さんは

「僕はヘルメット自体の重さは気にならなかった」

と。これは朗報でしょう! つまりこのスマートヘルメットは重さも含めて実用的なレベルに落とし込まれているってこと。ブースにはNSウエスト代表取締役の湊 則夫社長もいらしたようで、吉藤さんはブース訪問記の最後にこう綴っていました。

「湊社長の “バイク乗りはカッコよくないと” という言葉がとても印象的だった。アツい。」

誰もが憧れるスカウターのようなギミック。ひと昔前には遠い未来のアイテムだったモノが、実用的なサイズ・重量で、まさにいま現実のものに!
その裏には作り手のこんな想いがあるからに違いありません。たしかにアツイ。

 

では最後に、現地へいる方へNSウエストのブース案内を。

吉藤さん曰く、場所はちょっと分かりづらいそう(笑)。現地へ行かれる方は、フロアマップをしっかりチェックしてくださいね。CES公式サイトにもフロアマップがアップされていますよ。(開催期間は2019年1月11日まで)

■NSウエストブース:Tech East / LVCC / South Halls 1-2(1階)/ S109

今回の一連のレポを読んで、ワタクシも来年こそCES行きてぇ―!!と思った次第です。吉藤さんご協力ありがとうございました!

CES2019の最新情報が気になる方はTwitterで #CES2019 をチェック!
吉藤さんのツイートにも注目ですよー。

取材協力/Tomohiro YOSHIFUJI, NSウエスト
Text/RyoTsuchiyama

NSウエスト×SHOEIのスマートヘルメット記事はコチラから。
ヘッド・アップ・ディスプレイ内蔵! NSウエストとSHOEIが共同開発した「バイク用スマートヘルメット」

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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