ビッグニュースが舞い込んできた。2018年6月11日、SBK(世界スーパーバイク選手権)でKawasaki Racing Teamに所属するジョナサン・レイ(Jonathan Rea)がカワサキとの2年契約更新を発表した。これにより、現在SBKを3連覇中のレイは2019年・2020年シーズンもカワサキのマシンでSBKを戦うことになった。
<写真>チームスタッフを握手をするレイ。契約更新時に発表された1枚。Photo/SBK.com
MotoGP第6戦終了後に有力ファクトリーチームのライダーの移籍が次々と発表され、かねてからMotoGP行きのウワサが絶えなかったレイの身辺は一層慌ただしくなっていた。数週間前にはレイのマネージャーがMotoGPのパドックに現れて複数のチームと接触していたという情報も流れた。そんなこともあって「SBK4連覇と鈴鹿8耐出場を置き土産にいよいよSBKを去るのでは?」という憶測もファンの間でささやかれていた。
Photo/RyoTsuchiyama
そうした周囲の雑音を払拭するかのように、日本時間17時ごろにレイとKawasaki Racing TeamはTwitterで2年契約更新を相次いでツイート。
BREAKING: I’ve signed a new two year contract with @KRT_WorldSBK. Thank you for your trust and thank you for your commitment! So happy and excited to keep riding my ZX-10RR and working with the best crew in the world! #KRT #team65 pic.twitter.com/f1ra1jSHGQ
— Jonathan Rea (@jonathanrea) 2018年6月11日
GREAT NEWS FROM @jonathanrea ! WATCH THIS VIDEO SPEAKERS ON! pic.twitter.com/49Crjkpgf7
— KRT WorldSBK (@KRT_WorldSBK) 2018年6月11日
以下は契約更新時に発表されたレイのコメント(抜粋)
「カワサキと2年契約できてとても嬉しい。2017年シーズンが終わってから、今後の契約についてカワサキとは話し合ってきた。これでやっと今季の残りのレースに集中できるよ。
2014年の終わりにカワサキファミリーの一員になった瞬間からチームは私を歓迎してくれ、以降我々は大きな成功を収めてきた。私はこのチームに残りたいんだ。この機会を与えてくれて、そして私を信じてくれたチームに感謝したい。私には最強のチームスタッフがついている。これからもZX-10RRをSBKのトップマシンにするためにさらに努力するよ」
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先ほど終了した第7戦ブルノのレース1でカール・フォガティの持っていたSBK歴代最多勝利記録を抜き60勝目を挙げたレイは、カワサキに移籍した2015年から3年連続でSBKチャンピオンに輝いている史上最強のSBKライダーだ。そしてすでに2018年シーズンのチャンピオンも射程圏内に入れつつある。カワサキの黄金時代を築く現王者は、SBKの舞台で戦い続けることを選んだ。今回の契約更新は前人未到のSBK4連覇へ向けて大きな弾みとなりそうだ。
<写真>2017年のEICMAで撮影したレイのZX-10RR。今季は回転数制限というハンデを背負いながらも圧倒的な安定感と速さで表彰台を獲得し続けている。Photo/RyoTsuchiyama
情報元=SBK.com
取材協力=WorldSBK,EICMA,ITA
Text/RyoTsuchiyama