【SBK】レース2でロウズがSBK初優勝! ヤマハも1・2フィニッシュを決める

掲載日: 2018年06月11日(月) 更新日: 2018年06月11日(月)
この記事は2018年6月11日当時の情報に基づいて制作されています。

2018年6月10日にチェコ・ブルノで開催されたSBK(世界スーパーバイク選手権)第7戦のレース2で、Pata Yamaha Official WorldSBK Teamのアレックス・ロウズ(Alex Lowes)が優勝。2位にはチームメイトのマイケル・ファンデルマーク(Michael Van Der Mark)が入り、ヤマハが1・2フィニッシュを決めた。


<写真>パルクフェルメへ向かうロウズはブルノの観客たちから大声援を受けた。Photo/SBK.com

 

ブルノの大観衆の前で自身初のSBK勝利をもぎ取ったヤマハのエースライダーの目には涙が浮かんでいた。表彰式前、パルクフェルメでのインタビューで言葉少なに答えたロウズは思わず天を仰ぐ。2011年のSBK第8戦ブルノ。ロウズのSBKデビューはブルノだった。それから7年、自身のデビューを飾った思い出の地で、SBKキャリア初の勝利をようやく手にした。

新帝王ジョナサン・レイ(Jonathan Rea・カワサキ)の最多勝利記録更新に湧いたレース1の翌日、レース2を1番グリッドでスタートしたのはファンデルマーク。2番グリッドはロウズ。地元アッセンでのレース以来完全に覚醒、前戦ドニントンパークではダブルウィンを決めたファンデルマークはトップで1コーナーへ。しかし2周目でロウズはトップに躍り出る。3周目に入ると3番手スタートのドゥカティのマルコ・メランドリ(Marco Melandri)がファンデルマークを抜いてロウズの背後に忍び寄る。


<写真>この日は完全に脇役へと回ったファンデルマーク。Photo/SBK.com

 

その同じ周、7位を走っていたレース1の勝者レイがチームメイトのサイクスのインに入ったところでスリップダウン。早々とレースを去るという波乱が起きる。そして5周目、ロウズは1コーナーでメランドリにリードを許す。が、その直後のコーナーでメランドリはオーバーランしてグラベルへエスケープ、最下位に順位を落とす。さらに後方ではサイクスがスリップダウン。なんとレース1のトップ3全員が早々と優勝争いから脱落してしまう大波乱。
結局、再びトップを取り戻したロウズは追いすがるチームメイトを完全に抑え、一度もトップを譲ることなくチェッカーを受けた。2位にはファンデルマークが入り、3位にはドゥカティのチャズ・デイビス(Chaz Davies)が入った。


Photo/SBK.com


<写真>SBK参戦から7年、初勝利を収めたロウズ。パルクフェルメでは歓喜の輪が広がった。Photo/SBK.com


<写真>前戦ドニントンパークから不調に陥っていたデイビス。レイ、メランドリ、サイクスとライバルが次々と自滅する中で3レースぶりに表彰台を勝ち取る。レース後は「タフな週末だったが、以前の調子を取り戻すことが最優先だった」と語っていた。Photo/SBK.com


<写真>表彰台の中央に立つロウズ。今季SBKでは6人目のウィーナー。Photo/SBK.com


<写真>1・2フィニッシュを決めたPata Yamaha Official WorldSBK Team。このところ毎戦優勝争いに絡む2人のエースの活躍は、終盤戦に向かうチャンピオンシップに大きな影響を与え始めてている。Photo/YAMAHA Racing


<写真>イギリス出身のアレックス・ロウズは1990年9月14日生まれの27歳。鈴鹿8時間耐久レースにもヤマハファクトリーチームから参戦。2016年・2017年と現在2連覇中の8耐ウィナーでもある。Photo/YAMAHA Racing


<写真>全13戦で行われる今季SBKは第7戦ブルノで折り返しに入った。次戦は海を超え、アメリカのラグナ・セカで6月22日に開幕する。写真は毎回数多くのドラマが生まれる名物コーナーのコークスクリュー。Photo/SBK.com

 

現在のポイントランキングTOP10は以下の通り。

1位:ジョナサン・レイ(カワサキ)270pt
2位:チャズ・デイビス(ドゥカティ)205pt
3位:マイケル・ファンデルマーク(ヤマハ)196pt
4位:トム・サイクス(カワサキ)179pt
5位:マルコ・メランドリ(ドゥカティ)157pt
6位:アレックス・ロウズ(ヤマハ)154pt
7位:シャビ・フォレス(ドゥカティ)134pt
8位:トプラック・ラズガトリオグル(カワサキ)91pt
9位:ロレンソ・サバドーリ(アプリリア)73pt
10位:レオン・キャミア(ホンダ)72pt

情報元=SBK.com,YAMAHA Racing
Text/RyoTsuchiyama

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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