情報元= 国土交通省
国土交通省は、高速道路で渋滞が発生する頻度の高い区間を発表した。全国の高速道路から収集した2014年のデータを元に、渋滞による損失時間の上位30ヵ所と、時間帯・休日・GWなどの特定条件での渋滞損失時間と渋滞集中率をまとめている。首都圏とその近郊の区間が数多くランクインしているが、GWでは里帰りや観光のための渋滞区間が上位を占めていた。
高速道路の渋滞ワーストランキング(2014年)
交通需要の時間的・空間的な偏在により、特定の時間帯や時期に、特定の箇所や路線で渋滞が発生しています。国土交通省では、このような道路の課題を、ビッグデータを活用しつつ、効率的に把握した上で、道路の更なる機能の向上に取り組み、円滑、安全、快適で、地域の活力向上にも資する道路交通サービスの実現を図ります。今回、全国の高速道路において収集した各種交通データを活用し、国として全国の高速道路の渋滞ワーストランキングを第1弾としてとりまとめましたので、公表します。
■対象の道路/高速道路会社が管理する高速自動車国道および一般有料道路
・東日本高速道路株式会社
・中日本高速道路株式会社
・西日本高速道路株式会社
・本州四国連絡高速道路株式会社
■対象の期間/2014年1月~12月
2014年の年間高速道路の渋滞ワーストランキング
国土交通省の発表では全2548区間のうち、上位255区間が全体の約4割を占めるとしている。上り、下りともにランクインしている区間が上位を占めることから、特定の路線及び区間で渋滞が発生していることがわかる。
時間帯ごとの渋滞ワーストランキング
午前は7時台、午後は17時から18時台に集中。多くのドライバーが通勤や帰宅時間帯に高速道路を利用していると考えられる。
休日及びGWのランキング
今回の調査では渋滞が発生する区間や時間帯が明らかとなった。この結果をうけ国土交通省では高速道路の機能向上に取り組み、円滑かつ安全な道路交通サービスを実現していくとしている。また、高速道路を利用する側も混雑が予想される期間や時間帯を避けて利用するなどの意識が必要となってくるのではないであろうか。
[ お問い合わせ ]
国土交通省
道路局 企画課 道路経済調査室
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