リリース = ヤマハ発動機販売株式会社
ヤマハは、世界中の販売店で均一かつ高品質のサービスを実現するために同社が実施している「ヤマハ世界整備士コンテスト」の日本大会を7月15日に開催。筆記・実技・接客の3競技で総合トップとなったYSP札幌西の土谷義彦さんが優勝した。土谷さんは、2014年9月30日・10月1日に開催される「YAMAHA World Techinician GP」に世界No.1ヤマハメカニックの座をかけて参戦する。
世界No1のヤマハメカニックを決める
「YAMAHA World Technician GP」出場をかけ
ヤマハ世界整備士コンテスト日本大会開催
YSP札幌西(北海道札幌市)の土谷義彦さんが優勝
ヤマハ発動機販売株式会社は、7月15 日にヤマハ発動機本社内YTA(Yamaha TechnicalAcademy)グローバルトレーニングセンターにて、ヤマハ世界整備士コンテスト日本大会を開催し、筆記、実技・接客の3競技で総合トップの成績を収めたYSP札幌西(北海道札幌市)の土谷義彦さんが優勝しました。
ヤマハでは、“One to One Service(プロの整備技術でひとりひとりのお客さまとのより良い関係づくり)”を合い言葉に、「世界中のヤマハ販売店で、どこでも均一かつ高品質なサービスが受けられること」を理想に掲げ、お客さまの期待を超えるカスタマーサービスを実践しようと、「高い整備技術」、「分かりやすい説明」、「感動する対応」を具現化するため、YTA 教育プログラムを全世界で展開。
すでに42拠点、32,000人がYTA 認定整備士としての資格を有し、各国地域で活躍しています。
そのYTA の集大成として、日々磨き上げているサービス技術力を、お客さま視点で客観的に厳しく審査するのが、2002 年より世界各地で実施している“ヤマハ世界整備士コンテスト”です。そして2年に1度、各国の大会を勝ち上がった精鋭が一堂に会し、世界No.1のヤマハメカニックを決定する
世界大会「YAMAHA World Technician GP(ヤマハ・ワールド・テクニシャン・グランプリ)」を開催しています。
今回優勝したYSP札幌西/土谷さんは、今年9月30日・10月1日に行なわれる「YAMAHA WorldTechnician GP」に日本の代表メカニックとして参戦します。
ヤマハ世界整備士コンテスト日本大会概要
ヤマハ世界整備士コンテスト日本大会では、まずエリア選考会として6月に筆記競技を実施し、今年は総勢69 名が参加。
二級二輪自動車整備士の国家試験問題を応用した設問を始め、世界統一基準や二輪車公正競争規約など、二輪業界で注目されているトピックスに、接客時のマナーやニューモデル関連の知識を問う問題など、幅広い知識が問われました。
このエリア選考会を上位の成績で突破した16 人が参加した今回の日本大会では、車両を修理、点検する実技(80分)と接客(10分)の競技が行なわれました。実技競技は故障探究です。最近はFI採用モデルが主流であり、いかに電子制御系の知識を有しているかを問う内容が出題されました。最新の電子制御部品が装着された販売まもないニューモデル「MT-09」が競技車両であったことから、まだ整備機会が少なく、なかなかに難問であったようです。
しかも車両を修理するだけではなく、正しい手順での作業や、取り外した部品、工具の扱い方、お客さまの車両に向き合う姿勢までもが評価の対象です。また限られた時間内で迅速に対応するため、お客さまから聞き取ったマシンの状態から不具合箇所をどこまで見抜けるか、いわば経験値も得点獲得のポイントとなります。
一方の接客競技では、点検整備が終了した車両をお客さまに引き渡すという設定で、模擬接客を行ないました。修理した箇所をお客さまに分かりやすく説明するとともに、よりよいバイクライフの提案となる付帯サービスを提供できるかなど、お客さまが満足し、信頼してくださるような対応が見極められます。
ヤマハ世界整備士コンテスト日本大会は、単に知識があるだけだったり、技術力が高いだけでは勝ち抜けません。
お客さまにいかに満足いただくか、サービスメカニックとしてヤマハのブランド力に適した総合力が求められるコンテストなのです。
ヤマハ世界整備士コンテスト日本大会上位入賞者コメント
優勝/YSP札幌西(北海道札幌市)土谷義彦さん
「優勝できて嬉しいです。競技が終わった後、ああすれば良かったと反省しきりで正直優勝できると思っていなかったので、まだ実感が沸きません。前回2012 年の日本大会に出場し、成績が振るわず、とても悔しい思いをしました。以来、接客や電話応答時のていねいな言葉遣いに、ポイントを押さえた内容説明、お客さまの車両をしっかり修理することはもちろん、大切に扱う気持ちなど、このコンテストのことを意識しながら日々業務にあたって来ました。その成果が実り、こうして日本代表に選ばれたからには、世界大会でも好成績を残せるようにしっかりがんばりたいです。ヤマハは日本のメーカーですし、ともに戦った他のメカニックのみなさんを代表して、日本の整備士のレベルの高さを実証したいと思います」
2位/バイクフォーラム 鹿児島(鹿児島県鹿児島市)桒幡俊輔さん
「まったく予想しなかった成績で、正直驚いています。表彰台を獲得できたので、送り出してくれたお店のスタッフやお客さんにも顔向けできます。無事にお店に帰ることができそうです。代表して臨んだ日本大会にて、世界大会出場は叶いませんでしたが、少しはお店の名前をアピールすることもできたかなと思います。でも2 位ということは、さらにそのまだ上があるということで、これからもまだまだ勉強しなければなりません。また今回、色々な販売店さんと情報を共有する機会ともなり、お店に戻ったら改善したいポイントなども見えて来たところです。自分だけでなく、後輩育成にも今回の経験を生かし、少しでも二輪業界全体の活性化につなげて行きたいと思います」
3位/YSP小倉(福岡県北九州市)森崎雄貴さん
「今日の実技も接客競技も自分では納得の行く内容ではありませんでした。自分が思っているよりも修理は奥が深いですね。普段の6、7割くらいの力しか発揮できませんでした。でも、いい経験になりましたし、自分の力を客観的に知るいい機会でした。改めて勉強し直さなければと思うと同時に、3位表彰台ということで少し自信にもなりました。今日の経験を生かし、これからも勉強に励んで、少しでもお客さまにお返ししていきたですね」
ヤマハ世界整備士コンテスト日本大会 大会委員長
ヤマハ発動機販売株式会社 代表取締役社長 木村稔
「当社では“新規顧客の拡大”と“既存顧客の生涯顧客化”を基本方針に取り組んでいます。そのために商品力、営業力、店頭の品揃えにプロモーションとさまざまな要素が絡んでいますが、サービスが占める比重はとても大きく、店舗の信頼性を高め来店率を上げる要素はサービスにかかっていると言っても過言ではありません。しかし、サービスは縁の下の力持ち、裏方的な存在との見方が強いのもまた事実です。そこで、今回のヤマハ世界整備士コンテストなどを通じ、サービスの大切さをお客さまにはもちろん、店舗、そしてサービスマン自身にも改めて訴求して行きたいと思います。昨年、経済産業省製造産業局自動車課が、2020 年に二輪車産業の目指す姿として国内年間販売100万台、日本メーカーの世界シェア50%、そしてマナー向上を目標に掲げ活動を始めていることもあり、今後業界が活性化して行くと予測される中で、サービスの重要性はいっそう高まって行きます。商品、整備の知識力に技術力、そして接客力の揃ったプロの整備技術力で差別化を図り、“ヤマハの販売店ならいつでも任せて安心”とお客さまに信頼いただけるよう、販売店さまとともにヤマハブランドを高めていく活動を続けていく所存です。今年の世界大会で日本代表の土谷さんが活躍し、日本の整備技術力の高さを実証してくれることを期待しています」