バイクブロス×マガジンズ編集部 ムラヤマ=文/ドゥカティコルセ=写真提供
世界最高峰の2輪レース、MotoGPの2010年度暫定エントリーリストが発表された。昨年度は250ccクラスにおいて、加藤大治郎以来8年ぶりに青山博一が日本人世界チャンピオンとなるなど、話題に事欠かない年だった。その青山とライバルであるシモンチェリが最高峰クラスにステップしたほか、バルベラもステップアップ。また、世界スーパーバイク選手権でドゥカティを駆る芳賀を最終戦で逆転したスピースも参戦が確定している。ヤマハはチャンピオンのロッシを筆頭に、そのライバルとしてメキメキと頭角を現したロレンソ、そして期待の新生スピースをサテライトチームに置き、最強とも言える磐石の態勢で2010年に挑むようだ。その他チームは2009年のストーブリーグほど動きは無く、ドゥカティのサテライトであるプラマックレーシングにエスパガルロが加わった程度で、昨年度とほぼ同じ面子にて2010年のチャンピオンシップが争われる。2月3日にはセパンにて今年最初のオフィシャルテストが行われる予定となっており、各チームが新シーズンに向けて始動開始。今年もホットな戦いを期待したいところだ。
MotoGPクラスの2010年暫定エントリーリスト発表
http://www.motogp.com/ja/news/2010/MotoGP+provisional+entry+list+2010
暫定エントリーリスト
4. アンドレア・ドビツィオーソ (イタリア):
レプソル・ホンダ・チーム (ホンダ)
5. コーリン・エドワーズ (アメリカ):
モンスター・ヤマハ・テック3 (ヤマハ)
7. 青山博一 (日本):
インターウィェテン‐ホンダ・MotoGP (ホンダ)
11. ベン・スピース (アメリカ):
モンスター・ヤマハ・テック3 (ヤマハ)
14. ランディ・ド・プニエ (フランス):
LCR・ホンダ・MotoGP (ホンダ)
19. アルバロ・バウティスタ (スペイン):
リズラ・スズキ・MotoGP (スズキ)
33. マルコ・メランドリ (イタリア):
サンカルロ・ホンダ・グレシーニ (ホンダ)
26. ダニ・ペドロサ (スペイン):
レプソル・ホンダ・チーム (ホンダ)
27. ケーシー・ストーナー (オーストラリア):
ドゥカティ・マールボロ・チーム (ドゥカティ)
36. ミカ・カリオ (フィンランド):
プラマック・レーシング・チーム (ドゥカティ)
40. エクトル・バルベラ (スペイン):
アスパル・MotoGP・チーム (ドゥカティ)
44. アレイックス・エスパルガロ (スペイン):
プラマック・レーシング・チーム (ドゥカティ)
46. バレンティーノ・ロッシ (イタリア):
フィアット・ヤマハ・チーム (ヤマハ)
58. マルコ・シモンセリ (イタリア):
サンカルロ・ホンダ・グレシーニ (ホンダ)
65. ロリス・カピロッシ (イタリア):
リズラ・スズキ・MotoGP (スズキ)
69. ニッキー・ヘイデン (アメリカ):
ドゥカティ・マールボロ・チーム (ドゥカティ)
99. ホルヘ・ロレンソ (スペイン):
フィアット・ヤマハ・チーム (ヤマハ)
また、最新のニュースとして、大胆過激なドリフト走行で一時期話題をさらったマッコイがMotoGPクラスに復帰するという驚きの情報が飛び込んできた。
McCoy secures shock MotoGP return
http://www.crash.net/motogp/news/156450/1/mccoy_secures_shock_motogp_return.html
先日世界スーパースポーツ選手権に出場するトライアンフより解雇されたばかりのマッコイが、2010年よりイタリア製3気筒マシンでMotoGPに参戦を予定しているFBコルセのライダーとして抜擢された模様。元々はジョン・ホプキンスが乗る予定だったが、彼がAMAのレースを選択したため白羽の矢が立ったようだ。2サイクルエンジン時代から走り続けるベテランだが、2006年のスポット参戦時にはポイントも獲得している。正式にエントリーが決まれば、カピロッシより一つ年上であるマッコイが最年長現役MotoGPライダー。ベテランライダー+新開発マシンの走りに期待したい。