マン島TTレースを舞台にしたドキュメンタリー映画が4月公開

掲載日: 2015年01月21日(水) 更新日: 2015年01月21日(水)
この記事は2015年1月21日当時の情報に基づいて制作されています。

リリース = レイドバック・コーポレーション

マン島TTレースに挑み続けたライダーを記録したドキュメンタリー映画『ROAD』(配給:レイドバック・コーポレーション)が、2015年4月11日(土)からシネマート新宿とシネマート心斎橋で公開される。

映画ロード
以下リリースより
2015年1月20日


すべてを失おうとも、恐れはない・・・
愛すべきロードレースにすべてを捧げる2組の兄弟の物語

閉鎖された公道を時速320キロで走り抜ける。ロードレースはすべて公道から始まった。1949年、初めての世界選手権の舞台に名を連ねたのが、マン島TTレースであり、アルスターグランプリであった。その驚愕の公道レースは、挑むものに高い能力と並外れた勇気を求め、ファンは熱狂した。最強の男達の饗宴だ。

アイルランド、そしてマン島で歴史は受け継がれていた。ライダー達の血脈は途切れることはなかった。マン島TTの伝説を創ったライダー、ジョイ・ダンロップ、兄ジョイに憧れてライダーになり、レース中の自己による再起不能からよみがえったヒーロー、ロバート・ダンロップ。そしてロバートの2人の息子、ウィリアムとマイケル。北アイルランドで生まれ育った2世代に渡る2つの兄弟は、愛すべきロードレースにすべてを捧げ、宿命の道を突き進む。

このドキュメンタリー映画「ロード」は、想像を超えるロードレースの世界で生きる彼らのドラマチックな人生を追った、栄光と悲劇の物語である。北アイルランド出身のハリウッドスター、リーアム・ニーセンがナレーションを担当。これまで観たことのないようなレースでのスペクタクルなアクションシーンがフィーチャーされている。北アイルランド出身のハリウッドスター、リーアム・ニーセンがナレーションを担当。

ROAD ロード/デスティニー オブ T Tライダー
監督/Diarmuid Lavery and Michael Hewitt
2014年/イギリス映画/102分/英語

■公開日/2015年4月11日(土)
シネマート新宿 
シネマート心斎橋
他全国順次公開

提供/Euro Pictures.inc
配給・宣伝/LAIDBACK CORPORATION

映画ロード

Cast
■兄/叔父
ジョイ・ダンロップ Joey Dunlop
5年連続で公道レースの世界チャンピオンを獲得。死後14年となるが、マン島TT での勝利記録は未だに破られてはいない。2005年には「歴史上最も偉大なライダー」のランキングで5位に選ばれた。レースにおける業績からMBE勲章を、そして人道的な活動からOBE勲章を授章している。ジョイ・ダンロップはレースにおいて多くの仲間を失っている。そして彼自身の人生も2000年7月2日、エストニアでのレースで終焉を迎えた。48歳だった。

■弟/父
ロバート・ダンロップ Robert Dunlop
ジョイの弟。優秀なロードレーサーだった。
マン島TTでは初出場で優勝。その後5度に渡り表彰台に上がった。ノースウェスト200では15度の優勝という記録を作っている。その業績は彼の負ったシリアスなケガを乗り越えたことで、さらに輝かしいものとなっている。1994年のマン島TTにて、ホイールが破損するトラブルから時速160キロ以上で壁に激突した。一命を取り留めるも、レーサーに復帰するのは無理と誰もが思ったが、彼は諦めず、そして勝利を手にした。兄ジョイの死を受けてもレースに参戦することを止めなかった。リスクについて彼はわかっていた。そしていつか払わなければならないことも...2008年、5月、再びレースでのアクシデント、その人生に幕が下りた。

■兄/長男
ウィリアム・ダンロップ william Dunlop
ロバートの長男、ジョイの甥。
父の助言をうけ、17歳でレーサーの道を歩み始める。
ノースウェスト200、アルスター・グランプリで勝利を挙げる。2008年、父ロバートが命を落としたレースの予選で父と並走することになる。父のバイクの異変に気づくが、それを伝える手段はなかった。現在(2014年)はTyco Suzukiのライダーとして、活躍を続けている。

マーレー・ウォーカー Murray Walker
イギリスを代表するレース・コメンテイター。
F1を初め、2輪4輪問わず数多くのモータースポーツの実況を行ってきた。マン島TTを初め、多くの公道レースも長年にわたり担当、その戦いをつぶさに見てきている。

ナレーター
リーアム・ニーソン Liam Neeson
北アイルランド出身の俳優。
「シンドラーのリスト」「スターウォーズ」「96時間」など、多くのハリウッド映画に出演。「ROAD」では全編、ニーソンがナレーションを担当している。

Directors
監督
ディアミッド・ラベリー
Diarmuid Lavery
ベルファストを拠点としたDoubleband Filmsのディレクター、プロデューサー。
数多くのドキュメンタリー作品を制作、BBC、チャンネル4などで放映。(14Days/BBC,2013 Making the Monkees/Channel4,2006 From Belfast to Dachau/BBC,2005)Royal Television Society から2度表彰を受ける。GriersonとBanff Media Festivalで作品がノミネートされている。

Statement
2008年、5月、私はノースウェスト200のスタート・フィニッシュラインの近くに立っていた。何とも不思議で居心地の悪い雰囲気だった。この2日前、予選でトップライダーのロバート・ダンロップが亡くなっていた。その8年前には彼の兄、ジョイもレースで命を落としていた。

その日は何万という人が集まっていた。誰一人としてロバートの死の前に、前を向こうという人はいなかった。しかし、レースは続いた。今もそうであるように。そしてそのスターティンググリッドにはロバートの2人の息子、ウィリアムとマイケルがいた。彼らはレースに参戦することを決めたのだった。その決断を、誰もが信じられない思いで見つめていた。兄ウィリアムはレース終盤にメカニカルトラブルに見舞われる。19歳の弟マイケルは、チェッカーが振り下ろされるまで素晴らしい走りを続けた。

いろいろな思い、感情、疑問が頭の中を駆け巡った。それは目撃したすべての観衆も同じだっただろう。なぜレースに出るのか?再び悲劇の目撃者になってしまうのか。彼は勝てるのか?その勝利は何の意味があるのか?

勝利したのはマイケルだった。一人のライダーは言った。「すべての観衆がマイケルとバイクに乗り、彼をチェッカード・フラッグに導いた。」

感情を大きく揺さぶられながら、レース場を後にした。重要な何かを目撃した。その思いが強かった。それが伝えるべき物語に流れるものとなった。間違いなく事実はフィクションを超える。この「ROAD」の物語のように。

監督
マイケル・ヒューイット
Maichel Hewitt
ディアミッド・ラベリーと共にDoubleband filmsを設立。
ディレクター、プロデューサーとして数多くのドキュメンタリーを製作する。(The Seige/BBC,2013 Monky Love/Channel4,2005 Maradona:Kicking the Habit/Channel4,2000)

Statement
モーターサイクルの公道レースは最も危険なスポーツだ。そしてそれはアイルランドの文化に息づく。特に北アイルランドに。そこはマン島同様、このスポーツが受け継がれている数少ない場所である。

「ROAD」の物語は世界のいろいろな場所に置き換えられるだろう。人がもの凄いこと、何かすごく危険なことをしている場所に。一方で「ROAD」は家族の物語でもある。

ロードレーシングの暴力的とも思えるような世界を捉えることは、我々にとって欠かすことの出来ないものだった。見ている人にレース場の観客のように感じてもらいたい。アドレナリンが爆発するような興奮を感じてもらいたい。

それと同じように我々はダンロップ・ファミリーの人間の物語を収めたかった。「ROAD」は兄弟 ? 2つの兄弟-についての映画である。夫と妻、そして母と息子の物語だ。そこには何度も悲劇が訪れてきた。この作品は「成功と悲劇は紙一重」だと伝えるのだ。それは、人々を魅了するスポーツは、時として残酷であると。


KEY Crew

Liam Neeson/ナレーター
Diarmud Lavery/脚本・プロデューサー・監督
Michael Hewitt/脚本・プロデューサー・監督
Richard Williams/エクゼクティブ・プロデューサー(Northern Ireland Screen)
Andrew Reid/エクゼクティブ・プロデューサー(Northern Ireland Screen)
Justin Binding/エクゼクティブ・プロデューサー(BBC Northen Ireland)
Mark Huffam/エクゼクティブ・プロデューサー
Mark Garrett/ディレクター・オブ・フォトグラフィ
Andrew Tohill/エディター
Mark Gordon & Richard Hill/ミュージック・コンポーザー
David Kilpatrick/サウンド・レコーディング
Paul Maynes/サウンド・デザイン&ミキサー

映画ロード

>>映画『ROAD』の詳細ページはコチラ

[ お問い合わせ ]
提供・配給
レイドバック・コーポレーション
TEL/0467-25-6260

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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