スタントライダー小川裕之選手が米国で日本人初の表彰台

掲載日: 2011年06月21日(火) 更新日: 2013年12月11日(水)
この記事は2011年6月21日当時の情報に基づいて制作されています。

情報元 = Moto Xtreme OGA

国内屈指のスタントライダー小川裕之選手が、米国開催のスタント選手権を連戦する「全米大会挑戦プロジェクト」を終え、日本人初の表彰台を成し遂げ凱旋。連戦レポートが小川選手から編集部に届いたのでご紹介しよう。

以下リリースより
日本人初の表彰台 スタントライダー小川裕之選手
世界最高峰「XDL」、および全米最高峰「STUNT WARS」の結果報告

世界最高峰の全米スタント選手権 『XDL Show Championship 第3戦』
決勝12位 (日本人2人目のファイナリスト)

全米最高峰の大会 『STUNT WARS 第3戦』
決勝3位入賞 (同大会では日本人初の表彰台の快挙)

[ XDL 6月10日予選・6月11日決勝 ]
エクストリームバイクの本場であり、アジアやヨーロッパのトップライダーも挑戦する世界最高峰の大会が全米選手権「XDL」。小川選手はテネシー州ナッシュビルで行われる第3戦に挑戦。エントリー台数は25台程度。同日併催されたアマチュア向けコンテストAFS(Amateur Freestyle)を合計すると50台程度。決勝は2分の演技を3回行い、得点の高い2つの演技のポイントの合計で競われる。小川選手は決勝ではミスが多く、点数が伸び悩み12位フィニッシュ。

小川選手のXDL決勝コメント

「 XDLでは3本の走行で、点数の高い2走行が有効ポイントとなり、その合計で順位が決まります。 1本目は転倒をしてしまうも、タンク系サークルや難易度の高いストッピーなどの技を決められました。予選よりは順位が上がるかと思われたが、14位と予想よりはランクアップならず。演技全体には少しミスが目立ち、その辺で評価が悪いと思われます。

2本目は、XDLでは最高の演技が出来ました。自分の持ち味であるステップワークの早いウィリーサークルや、タンク系サークル、フラミンゴストッピーの180度オーバーなど、転倒なしで難易度の高い技が出来きました。評価も上がり、暫定で12位。

3本目は、走行の1時間ほど前に他者の車両が暴走し、そのバイクが自分の車両と衝突。フロント右側のローターがゆがむトラブルに見舞われる。予選落ちした他のライダーの車両からローターを貸してもらい、3本目を走るも、トラブルの対応で演技の構成を考えられず、行き当たりばったりな走行となってしまい不完全燃焼でした。

今回のメインの大会はXDLでしたが、自分の実力を十分に発揮できずに大会を終えてしまいました。これは自分の準備不足、セットアップ能力の不足、練習の不足が原因でこのような結果となってしまいました。高い点数を取る方法も少しずつわかってきたので、来年度に向けて良い結果が残せるよう更なる練習と体勢作りを行います 」


[ STUNT WARS 6月12日決勝 ]

XDL に次ぐ全米最高峰の大会「スタントウォーズ」。ヨーロッパのトップライダーも招聘され技術を競うこともあり、国際的な大会の側面を持つ。小川選手は第2戦に挑戦した。会場はCentral Florida Racing Complex。エントリー台数は25 台程度。決勝は3分の演技を2本行い、点数が高い方が採用される。決勝では会心の演技が行うことができ、3位入賞を果たした。

小川選手のSTUNT WARS決勝コメント
「 前日のXDLの会場から14時間かけて移動。会場に到着したのは14時30分で、公式練習は終了し、決勝開始30分まえでした。すぐに決勝と言うことで前日のトラブルのブレーキディスクを交換し、交換終了後すぐに決勝一本目、XDLの3本目同様に演技の構成を考える時間がなかったので、XDL予選用の構成をそのまま行いました。結果、転倒が1回あるも、技をほとんど決めることができ、今まで出最高の演技が出来た。気持ち的には開き直り感があり、過度の緊張がなく乗れたのが勝因だったのかもしれません。暫定3位。

2本目の走行は、さらに順位を上げるべく、1本目より難易度の高い技を狙いました。転倒もなく、最後にして完璧な演技が出来ました。少しの緊張感と、集中がしっかり出来たのが良かったのかもしれません。最後の最後に自分のすべてを出し切ることが出来ました。しかし、順位は変わらず、結果は3位となりました 」

■ライダープロフィール
名前/小川 裕之
RIDER NAME/OGA(オガ)
車両/KAWASAKI ZX-6R
エクストリームバイク歴は9年目。日本にエクストリームバイクが入ってきた当時から始め、最も経歴の長いライダーのひとり。日本国内では主に、全国各地のイベントでデモンストレーション、ライディングスクールの講師、NPO 法人こども二輪塾の講師、震災への募金活動、雑誌出演など各方面で積極的に活動を行っている。常に最先端の技術を追い求め、昨年 2010 年には念願の全米選手権への挑戦を現実のものとし、決勝 14 位となる。国内では 2009 年JAPAN BIKE NIGHT 準優勝。

■タイトル
2008 年 11月 JAPAN BIKE NIGHT 2008 3位
2009 年 10月 JAPAN BIKE NIGHT 2009 準優勝
2010 年 4月 全米スタント選手権XDL 14位
2011 年 6月 全米スタント選手権XDL 12位
2011 年 6月 スタントウォーズ 3位入賞

■オフィシャルサイト
http://www.motoxtreme.jp
http://ameblo.jp/motoxtreme/

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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