情報元 = バイクブロス・マガジンズ、文=浜瀬将樹(一間堂)
バイク関連のあらゆる事柄をリサーチするバイクブロスの「バイクリサーチ」。今回は、新しく発売されることになったニンジャ400とニンジャ250について、ユーザーはどちらが欲しいのかを調査した。
先日開催された「東京モーターショー2017」。カワサキから発表されたバイクには、エンジン、フレーム、スタイリングなどを刷新した新型のニンジャ400とニンジャ250があった。どちらも軽量化&ハイパワー化されており、メディアやユーザーを驚かせたモデルだ。いまのところ、価格や発売日など具体的なことは公表されていないが、そのフォルムを見て購入意欲が高まったというライダーも多いだろう。果たして、ニンジャ400とニンジャ250どちらが人気なのか? 「欲しい!」と思わせる魅力を持つ排気量はどちらか? バイクブロスの調査で明らかになった。
バイクブロスアンケートサイト「バイクリサーチ」では、2017年10月29日~11月6日に「ニンジャ400とニンジャ250、欲しいのはどっち!?」というリサーチを実施。バイクブロス会員101人の投票を得た。
もっとも票数を集めたのが、パラレルツインエンジンを採用した「ニンジャ250」58票(57.4%)。大幅な車体重量の軽減に成功した「ニンジャ400」は26票(25.7%)なので、ダブルスコアの差となった。ちなみに、「いまの段階では決められない……」が11票(10.9%)、「どっちも欲しい」が6票(5.9%)と続いた。
「車検なしは魅力です」、「車検のないバイクはありがたい」といったコメントを見る限り、キーワードは「車検」のようだ。ご存知の方も多いと思うが、250ccに車検は必要ない。カスタムを楽しみたいライダーや複数台所有したいライダーにとっては魅力的なものに感じるのだろう。
しかし、ニンジャ400を推すライダーの中には「小排気量に興味なし」、「(ニンジャ250は)ロングツーリングでは疲れやすいかも」とパワーに不満を持っていたり、旅先での疲弊に関して懸念する声もあった。
ちなみに、今回はTwitterのアンケート機能を利用して、SNSでも一般ライダーの声を聞いた。初の試みであったが、744人の回答を得た。結果はなんと、「ニンジャ250」が41%、「ニンジャ400」38%、「どっちも欲しい」が12%、「いまの段階では決められない……」が9%となった。大きく差が開いたバイクブロスの調査に対して、Twitterでは双方に差はなかった……という結果になったのだ。
総務省が発表した「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によるとTwitterの利用者は10代~20代が半数を占めている。このことから、Twitterでアンケートに参加してくれた人も若者が多いと推測される。バイクブロス会員は年齢層の高い人が中心なので、アンケート対象者の微妙な年齢層の違いがこのような結果を生み出したのではないだろうか?
10代~20代といえば、バイクに憧れを持ったり、免許を取得してやっとの思いで愛車に乗り始めた世代(もちろんそれぞれ事情が異なるだろうが)。ニンジャが紡ぎだした歴史やマシンのパーソナルな魅力に惹かれたことからニンジャ400に人気が集まったのだろう。これにより、250cc特有の「扱いやすさ」と同等レベルの人気を獲得したのだ。
アンケートの年齢対象者が違うだけで、これだけ結果が変わったのはじつに面白い。スペックや価格など不明な点も多いので、一概には「こちらがいい!」とは言えないのだが、「それぞれに魅力がある」とまとめておこう(笑)。