【ホンダ】2017年のモータースポーツ参戦体制と活動計画を発表

掲載日: 2017年02月13日(月) 更新日: 2017年02月14日(火)
この記事は2017年2月13日当時の情報に基づいて制作されています。
取材・写真・文=コイ(バイクブロス・マガジンズ編集部)

ホンダは、報道関係者に向けて「2017年HONDA国内モータースポーツ活動計画発表会」を2017年2月13日にHONDAウエルカムプラザ青山(東京都港区)で開催した。この発表会では同社の国内における2017年の二輪・四輪のレースの参戦体制を説明。二輪では、全日本ロードレース選手権シリーズ、全日本モトクロス選手権シリーズ、全日本トライアル選手権シリーズに参戦するHONDAライダーが登壇したほか、世界へ挑戦するライダーもその意気込みを語った。

以下、リリース情報を元に世界選手権参戦体制も含めたモータースポーツ参戦体制を二輪のみ抜粋、敬称略。

HONDA

2017年のホンダは、勝ちにこだわった体制で!

冒頭で挨拶に立ったモータースポーツ部・山本部長は、2016年にロード、モトクロス、トライアルの世界選手権最高クラスで3冠を達成するという世界初の結果を残せたことを喜びながらも、さらに開発体制を含めた各領域を見直し、ライダー、チームの皆が集中してレースに挑めるよう「勝ちにこだわった体制」を構築したと2017年にかける意気込みを語った。

HONDA

本田技研工業株式会社 モータースポーツ部 部長 山本 雅史

2016年をチャンピオンで終えたMotoGPでは、マルク・マルケスとダニ・ペドロサの2名で2017年連覇を目指しワークスマシン「RC213V」で参戦する。また、「エルシーアール・ホンダ(LCR Honda)」からカル・クラッチロー、「エストレーリャ・ガリシア・ゼロ・ポイント・ゼロ・マーク・ブイディーエス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)」からジャック・ミラー、ティト・ラバトが参戦し、昨シーズンと同様の5台体制でライダーズおよびコンストラクターズ、チームのタイトル三冠獲得を狙う。

FIMモトクロス世界選手権では、最高峰クラスのMXGP(450cc)クラスに、ワークスチーム「チーム・エイチアールシー(Team HRC)」から、2017年型のワークスマシン「CRF450RW」を駆り、ティム・ガイザーとイブジェニー・ボブリシェフが参戦、クラス連覇を目指す。MX2クラスでは、昨シーズンに全日本モトクロス選手権のIA2(250cc)クラスでチャンピオンを獲得した能塚智寛が、「チーム・エイチアールシー(Team HRC)」からワークスマシン「CRF250RW」で参戦する。

FIMトライアル世界選手権には、ワークスチーム「レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)」から、個人タイトル11連覇を狙うトニー・ボウ、藤波貴久らが、ワークスマシン「COTA4RT」で参戦する。

FIMスーパーバイク世界選手権(WSB)には、Hondaの英国現地法人ホンダモーターヨーロッパ・リミテッドが支援する「レッドブル・ホンダ・ワールド・スーパーバイク・チーム(Red Bull Honda World Superbike Team)」から、2006年のMotoGP世界チャンピオンであるニッキー・ヘイデンとステファン・ブラドルが新型「CBR1000RR SP2」をベースにしたマシンで参戦する。

また、2017年から、FIM世界耐久選手権(EWC)の最終戦となり、同時に40周年を迎える鈴鹿8時間耐久ロードレースでは、世界選手権および各地域の選手権にHondaから参戦しているライダーを選定し、優勝を目指す。

HONDA

左から、山口 辰也、高橋 巧、清成 龍一、高橋 裕紀、アラン・ティシェ

MFJ全日本ロードレース選手権(JRR)のJSB1000クラスには、ホンダ・レーシング(HRC)のテスト契約ライダーである高橋巧が「ムサシ・アールティ・ハルク・プロ(MuSASHi RT ハルク・プロ)」から参戦。さらに、ホンダ・ドリーム・レーシング(Honda Dream Racing)および、トーホー・レーシング(TOHO Racing)からは山口辰也が参戦し、「モリワキ・モチュール・レーシング(MORIWAKI MOTUL RACING)」からは高橋裕紀に加え、鈴鹿8時間耐久レースなどで優勝経験を持つ清成龍一が参戦する。

HONDA

左から、山本 鯨、成田 亮

MFJ全日本モトクロス選手権(JMX)IA1(450cc)クラスでは、2016年シーズンにチャンピオンに輝いた成田亮がV12を目指し、山本鯨と共にワークスチーム「チーム・エイチアールシー(Team HRC)」からワークスマシン「CRF450RW」で連覇を狙う。2017年はゼッケン「1」を掲げた成田から目が離せない。

MFJ全日本トライアル選手権(JTR)のIASクラスでは、「エイチアールシー・クラブ・ミタニ(HRC CLUB MITANI)」から2016年に6度目のチャンピオンを獲得したHRCのテスト契約ライダーである小川友幸が参戦する。「RTL300R」で5年連続7回目のチャンピオン獲得を目指す。

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CBR1000RR-SP2をベースにしたテスト車両

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ゼッケン1を掲げた成田のCRF450RW

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IASで小川が駆るRTL300R

HONDA
ホンダ軍団といった風情がかっこよかった。

【二輪参戦体制概要】
チーム名の★印はワークスチーム、マシンの★印はワークスマシン、ライダーの★印はHRC契約を示す。(以下、リリースより抜粋。)

「FIMロードレース世界選手権(MotoGP)」
<MotoGP>
■チーム名/レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)
■マシン/RC213V★
・★93 マルク・マルケス(Marc Marquez)
・★26 ダニ・ペドロサ(Dani Pedrosa)

■チーム名/エルシーアール・ホンダ(LCR Honda)
■マシン/RC213V
・35 カル・クラッチロー(Cal Crutchlow)

■チーム名/エストレーリャ・ガリシア・ゼロ・ポイント・ゼロ・マーク・ブイディーエス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)
■マシン/RC213V
・★43 ジャック・ミラー(Jack Miller)
・53 ティト・ラバト(Tito Rabat)

<Moto3>
■チーム名/エスアイシー・レーシング・チーム(SIC Racing Team)
■マシン/★NSF250RW
・7 アダム・ノロディン(Adam Norrodin)
・71 佐々木 歩夢(Ayumu Sasaki)

■チーム名/ホンダ・チーム・アジア(Honda Team Asia)
■マシン/★NSF250RW
・27 鳥羽 海渡(Kaito Toba)
・41 ナカリン・アティラプワパ(Nakarin Atiratphuvapat)

■チーム名/シッチ・58・スクアドラ・コルセ(SIC58 Squadra Corse)
■マシン/★NSF250RW
・14 トニ・アルボリーノ(Tony Arbolino
・24 鈴木 竜生(Tatsuki Suzuki)

「FIMスーパーバイク世界選手権(WSB)」
■チーム名/レッドブル・ホンダ・ワールド・スーパーバイク・チーム(Red Bull Honda WorldSuperbike Team)
■マシン/CBR1000RR
・69 ニッキー・ヘイデン(Nicky Hayden)
・6 ステファン・ブラドル(Stefan Bradl)

「FIM世界耐久選手権(EWC)鈴鹿8時間耐久ロードレース」
■チーム名/エーユーアンドテルル・コハラ
レーシングチーム
(au&Teluru・Kohara RT)
■チーム名/エフ・シー・シー・ティーエスアールホンダ(F.C.C. TSR Honda)
■チーム名/ホンダ・チーム・アジア(Honda Team Asia)
■チーム名/ホンダ・ドリーム・レーシング(Honda Dream Racing)
■チーム名/ムサシ・アールティ・ハルク・プロ(MuSASHi RT HARC-PRO.)
■チーム名/モリワキ・モチュール・レーシング(MORIWAKI MOTUL RACING)

「MFJ全日本ロードレース選手権(JRR)」
■チーム名/ムサシ・アールティ・ハルク・プロ(MuSASHi RT ハルク・プロ)
■マシン/CBR1000RR
・634 高橋 巧(Takumi Takahashi)

■チーム名/ホンダ ドリーム レーシング(Honda Dream Racing)◎第2戦、第3戦
■マシン/CBR1000RR
・104 山口 辰也(Tatsuya Yamaguchi)

■チーム名/トーホー レーシング(TOHO Racing)◎第4戦〜第9戦
■マシン/CBR1000RR
・104 山口 辰也(Tatsuya Yamaguchi)

■チーム名/エーユーアンドテルル・コハラレーシングチーム(au&Teluru・Kohara RT)
■マシン/CBR1000RR
・090 秋吉 耕佑(Kosuke Akiyoshi)

■チーム名/モリワキ・モチュール・レーシング(MORIWAKI MOTUL RACING)
■マシン/CBR1000RR
・72 高橋 裕紀(Yuki Takahashi)
・88 清成 龍一(Ryuichi Kiyonari)

「FIMモトクロス世界選手権(MXGP)」
<MXGP>
■チーム名/★チーム・エイチアールシー(Team HRC)
■マシン/★CRF450RW
・★243 ティム・ガイザー(Tim Gajser)
・★777 イブジェニー・ボブリシェフ(Evgeny Bobryshev)

<MX2>
■チーム名/★チーム・エイチアールシー(Team HRC)
■マシン/★CRF250RW
・★28 能塚 智寛(Chihiro Notsuka)
・★747 ミケーレ・セルベリン(Michele Cervellin)

「AMAスーパークロス世界選手権(450SX)」
■チーム名/★チーム・エイチアールシー(Team HRC)
■マシン/CRF450R
・★94 ケン・ロクスン(Ken Roczen)
・★14 コール・シーリー(Cole Seely)

「MFJ全日本モトクロス選手権(JMX)」
<IA1>
■チーム名/★チーム・エイチアールシー(Team HRC)
■マシン/★CRF450RW
・★1 成田 亮(Akira Narita)
・★400 ミ山本 鯨(Kei Yamamoto)

「FIMトライアル世界選手権(WCT)」
■チーム名/★レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)
■マシン/★COTA4RT
・★1 トニー・ボウ(Toni Bou)
・★3 藤波 貴久(Takahisa Fujinami)
・★6 ミハイメ・ブスト(Jaime Busto)

「全日本トライアル選手権(JTR)」
<IAS>
■チーム名/エイチアールシー・クラブ・ミタニ(HRC CLUB MITANI)
■マシン/RTL300R
・1 小川 友幸(Tomoyuki Ogawa)*HRCの契約テストライダー

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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