【ドゥカティ】ニューモデル「モンスター1100EVO」をミラノショーで発表

掲載日: 2010年11月08日(月) 更新日: 2013年12月11日(水)
この記事は2010年11月8日当時の情報に基づいて制作されています。

ドゥカティは2010ミラノEICMA国際モーターサイクルショーにおいて、異色のニューモデル「ディアベル(DIAVEL)」に続き、究極のモンスターである「Monster1100EVO」を発表。この2モデルの加入によって2011年モデルのラインナップは完結したという。

ドゥカティ モンスター1100EVO

ニューモデルのアンベールと説明に先立ち、ドゥカティ・モーター・ホールディング社プレジデントのガブリエーレ・デル・トルキオは、好調を続けるドゥカティ社の業績内容を発表し、困難な経済状況下におけるドゥカティの堅調な歩みを説明した。

「2010年はドゥカティにとって大きなチャンスの年でありました。それは、厳しい市場環境にもかかわらず、2006年におけるマーケットシェアである4.3%からわずか4年の間に2倍となる8.6%にまで拡大を致しました。2010年末には、市場規模が縮小する中で、ドゥカティの力強い回復力を証明する、前年比6%増の予想販売台数を見込んでいます。この好調な業績は、ドゥカティ社の2007~2010年の短~中期事業計画における明確な戦略の策定によるものです。我々は引き続き、非常に革新的な新製品の開発を行いながら、スポーツバイクセクターのスペシャリストおよびセグメントリーダーとなるという、ドゥカティの使命に忠実なこの戦略を柱にして事業を展開します。これによって、今回のEICMAで発表するディアベルのように、新しいマーケットセグメントへと製品を拡大することが可能となるのです。」

さらにデル・トルキオは、次のように説明している。「技術的な品質を高め、より魅力的な製品を生み出すことが、開発プロセスの重要な要素となります。ドゥカティのエンジニアリングにおける品質は、この3年間で大幅に向上しており、ヨーロッパの業界における最高レベルにまで到達しています。生き馬の目を抜くような現在の激しい環境において、特に重要となるドゥカティの魅力は、その純粋なイタリアンスタイルだけでなく、公道またはサーキットを問わず、カスタマーにとって走る喜びを与えると同時に、更に強化された安全性を持ち合わせたパフォーマンス提供することで一層高められています。」

続いて、ドゥカティ・モーター・ホールディング社のゼネラルマネージャーであるクラウディオ・ドメニカーリは、ドゥカティの2011年のラインアップを以下のように紹介した。

「私達は、今年のEICMAで、戦略的な事業計画に基づく重要な革新的モデルの数々を発表します。ディアベルは、モーターサイクルのまったく新しいコンセプトを明示しており、間違いなく2011年モデルのラインアップで最もエキサイティングなプロダクトです。ディアベルは威風堂々とした佇まいながらも、あらゆるドゥカティと同じように軽量かつ俊敏であり、ライダー、パッセンジャー双方に嘗てない究極の快適さも提供したクルーザーバイクであり、パワフルなエンジンと刺激的なスタイル、息を呑むような性能を発揮する、見る者全ての視線を奪うスポーツバイクでもあります。」

さらにドメニカーリは、次のように続けた。「今日まで、このようにさまざまなエッセンスを1台のバイクに集約したモーターサイクルは、どのセグメントにも存在しませんでした。私達は、ドゥカティの根底にある“スポーツ”コンセプトを表現し、ここ数年間でドゥカティが成し遂げたすべての技術を投入したディアベルに、絶対の自信を持っています。ムルティストラーダ1200が“機能性”と“パフォーマンス”を完璧に統合したバイクだとすると、ディアベルは、“パフォーマンスの新たな解釈”を生み出して、そこに“最先端の技術”と“画期的デザイン”を融合したモーターサイクルだと言えるでしょう。ドゥカティが誇る2011年モデルのラインナップは、数々の技術およびスタイルの改良が施された各モデルに、モンスター1100EVOと848EVOが加わり完成しました。」

モンスター1100EVOは、モンスターファミリーのコンセプトである「機能性」、「スタイル」、「スポーツ性」をさらに強化し、完璧なまでに進化させたフラッグシップモデルだという。モデル名「EVO」の由来となったデスモドゥエ・エボルツィオーネエンジンは、新設計されたエクゾーストシステムと相まって、100HP(※諸元値はイタリア本国仕様)の最高出力を達成。快適性を更に向上させた新形状のシート、20mm高くなったハンドルバーライザー、マルゾッキ製フロントサスペンション、改良されたテールエンド、大胆なドゥカティコルセスタイルをあしらったグラフィック、ABSと4段階の「感度レベル」を持つドゥカティトラクションコントロール(DTC)システムから構成される新しいドゥカティセーフティパック(DSP)を採用している。また、696および796は、すでにエルゴノミクスの改善がなされ、新しいマルゾッキ製フロントサスペンション、ドゥカティパフォーマンス製グラブレイルが装着可能な新しいサブフレームの採用によって、その魅力はさらに高められているという。さらに、696には「ダークステルス」と「ストーンホワイト」の2色の新しいボディカラーが追加された。

ドゥカティ モンスター1100EVO
ドゥカティ モンスター1100EVO
ドゥカティ モンスター1100EVO
ドゥカティ モンスター1100EVO

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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