齋藤康治 =文・写真 取材協力=マジカルレーシング
金に糸目をつけなければ、スーツは自分好みのデザインで職人にオーダーするのが最善の方法。逆に経済性を考えれば、少々しっくりこなくても既成サイズのスーツを購入するのがもっともコストパフォーマンスが高い。どちらを選ぶかは個人の価値観によるが、どちらも納得できないならイージーオーダーという手がある。デザインを選べて着心地の良い服をリーズナブルに手に入れる。そんな感覚で手に入れられるオートバイ用のカウルが有ることをご存知だろうか。
海外ブランドのバイクパーツを手掛けるモト・ベローチェがDUCATI1098用に展開しているテールカウルがそれ。FRPとカーボンの2 種類のベースから、ストリートカスタマイズやレーシングユースなど、好みで仕様を変えられる。テールレンズやワンタッチで開閉できる小物入れの有無などを選択したり、スリットなどを追加するなど、イージーオーダー感覚で注文できるのだ。
熟練の職人による正確な加工も、モト・ベローチェの特徴だ。確かな取り付け寸法や丁寧な仕上がりは折り紙付。それもそのはず、同ブランドの母体は数多くのFRP&カーボン用カウルを手掛けるマジカルレーシングで、とくにレースの世界では知らぬモノがいないメーカー。カウル製作に多くの実績をもつ同社ならではのクオリティーを受継ぐ製品は、美しいテールデザインに更なる磨きを加えてくれるはずだ。海外モデル用パーツは他にも豊富に取り揃えている。一度その仕上がりをじかに見て欲しい。
moto Veloce
DUCATI1098 bodywork
カウリング、フェンダーなどの外装を中心にメーターカバーなどの小物までラインナップ
職人の手作業で産み出される製品。その仕上がりの美しさと精度はジャパンクォリティ。カウル以外にも様々な製品を生み出している。