「多バイカー」とは私の造語で、複数台のバイクを持っている人、という意味です。今回紹介する勝っちゃんは北海道釧路市に住む、41歳の板金塗装職人で、現在4台のバイクを持っています。少し前までは5台ありました。まずは勝っちゃんのバイクラインナップを紹介します。
ドゥカティ・ポールスマート1000LEは、勝っちゃんが「一生手放さない」と決めている究極のバイクです。
勝っちゃんにとってのヤマハYZF-R1は、世界最高を簡単に味わうために欠かせない存在です。カラーリングは勝っちゃんオリジナルです。
ホンダ・シャドウ400は、勝っちゃんがガールフレンド用に購入したものですが、名義は勝っちゃんになっています。
そして「平成の漢バイク」の呼び声が高いスズキGS1200SSです。ツーリングに行くと、必ずほかのバイカーから声をかけられるという逸品ですが、最近売ってしまいました。こんな名車を手放した理由がいかにも勝っちゃんらしいこだわりなのですが、そこについては後日、詳しく紹介します。
勝っちゃんに頼んで自宅前にバイクを並べてもらいました。このほかにホンダXLディグリーも持っていますが、撮影時、修理中でした。
なぜ勝っちゃんが4台もバイクを持つことができるのかというと、宝くじを当てて大金持ちになったから……ではもちろんありません。板金塗装職人といっても会社員なので「給料はそこそこ」(勝っちゃん談)です。
勝っちゃんが高級バイクを複数台持てているのは、バイク以外に一切お金を使わないからです。勝っちゃんは38歳のときにバイクに乗ろうと決めて、スキーもロッククライミングもやめました。Jeepも手放しました。酒もタバコもやりません。借家に住んでいます。借家といっても釧路という田舎にあるので、広い庭がついていて、そこに手づくりのバイク庫をつくりました。勝っちゃんはこの「締めるところは締め、使うときはとことん使う」方針で、多バイカーをやっているわけです。