【ヤマハ】2016年シーズンのレース活動を発表

掲載日: 2016年03月02日(水) 更新日: 2016年03月02日(水)
この記事は2016年3月2日当時の情報に基づいて制作されています。

リリース = ヤマハ発動機株式会社

2016年3月1日に都内でヤマハの2016年度レース活動発表が実施された。ヤマハ発動機代表取締役副社長・木村隆昭氏は、同社のモータースポーツ活動は「ヤマハブランドをさらに輝かせること」「ヤマハ製品へ技術をフィードバックすること」「モータースポーツを『観る・やる』歓びを広めること」の三つが基本方針であることを紹介し、2015年シーズンでのMotoGPでの三冠達成、モトクロス世界選手権でのチャンピオン獲得、鈴鹿8耐での勝利など報告。今シーズンも鈴鹿8耐へファクトリー体制で挑戦するほか「世界のトップカテゴリーでの勝利にこだわり続け、連覇・タイトルの獲得を目指す」と語った。

以下リリースより
2016年3月1日


2016年国内外レースに出場する
ヤマハ主要チームの体制について

ヤマハ発動機株式会社にとって初のレースは、1955年7月1日、会社創立からわずか10日後に出場した第3回富士登山レースでした。以来、国内外のレースで積み重ねてきた挑戦の歴史は、まさにヤマハ発動機グループの歩みそのものであり、そうした活動から生まれたチャレンジスピリットは大切な企業文化の一つとして根づいています。

当社は、モータースポーツ活動において、3つの基本方針を掲げています。1)ヤマハブランドの価値を高める「ブランディング」、2)モータースポーツ活動で獲得した技術を市販車につなげる「技術のフィードバック」、3)レースをする喜び・観る喜びを世界中へ拡大する「普及活動」です。

創立60周年を迎えた昨年は、この基本方針をもとに活動し、成果として、MotoGPでは三冠達成、モトクロス世界選手権MXGPでもチャンピオンを獲得。さらに、MotoGPマシン「YZR-M1」の技術をフィードバックして開発した新型「YZF-R1」を投入し、鈴鹿8時間耐久ロードレースや日欧米のプロダクションレースで、数々のタイトルに輝きました。また、「アジアから世界へ」を合い言葉にアジアの若手ライダーの育成を行う、ステップアップモデルの構築を進めるなど、新たなチャレンジを行ってきました。2016年も当社は、基本方針のもとにグローバルな活動を展開し、数々の勝利とともに、世界中の人々へ感動を届けます。

■ロードレース
MotoGP世界選手権は、ファクトリーチームの「Movistar Yamaha MotoGP」から、2015シーズン、自身3度目のMotoGPチャンピオンに輝いたホルヘ・ロレンソ選手と、MotoGP参戦15年目となるバレンティーノ・ロッシ選手が、2016年型「YZR-M1」で参戦します。サテライトチームの「Monster Yamaha Tech 3」からは、昨年MotoGPで自己最高、サテライト勢トップのランキング6位となったブラッドリー・スミス選手と、ランキング9位となったポル・エスパルガロ選手が、同じく2016年型「YZR-M1」で参戦。当社は昨年に続き2年連続の三冠獲得を目指します。

5年ぶりの復帰となる、スーパーバイク世界選手権(SBK)には、「Pata Yamaha Official WorldSBK Team」が参戦します。ライダーは、2014シーズンのSBKチャンピオンであるシルバン・ギュントーリ選手と、SBKで3シーズン目を迎えるアレックス・ローズ選手とし、昨年数々のタイトルを獲得した「YZF-R1」の市販車最速を改めて証明すべく、2009シーズン以来のチャンピオン獲得を目指します。

世界耐久ロードレース選手権は、欧州の2チームがフル参戦するほか、第3戦の鈴鹿8時間耐久ロードレースには、昨年同様、ファクトリーチーム体制で参戦し、連覇を目指します。また、欧州で開催されるFIMスーパーストック1000 CUP、北米最高峰のロードレース、MotoAmerica AMA/FIM北米ロードレース選手権のスーパーバイクにもヤマハチームが参戦。各カテゴリで、チャンピオンを目指します。

昨年、アジアから段階的な成長機会を提供するステップアップモデルの構築をスタートした当社は、アジアロードレース選手権(ARRC)のアジアプロダクション250(AP250)に、若手ライダーがチャレンジできる環境を整えました。そして今シーズンは、AP250ライダーが次に目指す場所として新たに「YAMAHA RACING TEAM」を発足し、ARRC 最高峰のスーパースポーツ600(SS600)に「YZF-R6」で参戦します。

ライダーには、SS600で4年連続シングルランキングを獲得している伊藤勇樹選手と、同クラス3シーズン目となるマレーシア出身のムハマド・フィトリ・アシュラフ・ビン・ラザリ選手を迎え、レースを通じて育成を進めながら、チャンピオンの獲得を目指します。

全日本ロードレース選手権は「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」と、若手育成を行うユースチーム「YAMALUBE RACING TEAM」が、国内最高峰のJSB1000に参戦します。

ファクトリーチームからは、昨年、新型「YZF-R1」を駆り、国内最高峰のJSB1000で、前人未到の4連覇、通算6度目のチャンピオンに輝いた中須賀克行選手が、ファクトリー仕様の「YZF-R1」にて参戦。自身の記録を塗り替える5連覇に挑みます。ユースチームからは、昨シーズン、3度の表彰台に立ち大きな成長を果たした野左根航汰選手と、開幕での怪我に苦しみながら、復帰後に表彰台を獲得した藤田拓哉選手が、「YZF-R1」にて出場します。

■モトクロス
モトクロス世界選手権は、ファクトリーチームである「Monster Energy Yamaha Factory MXGP Team」が、最高峰クラスのMXGPに参戦。昨年、2009年以来となる最高峰クラスのチャンピオンをヤマハにもたらしたロマン・フェーブル選手と、同クラスでランキング5位となったジェレミー・ファン・フォルベーク選手が、ファクトリー仕様の「YZ450FM」で、連覇にチャレンジします。MXGP、MX2には、ファクトリーチーム以外にもヤマハチームが参戦。特にMX2は、MXGPを目指す若手が、チャンピオンを狙います。

1月9日に開幕したAMAスーパークロスには、最高峰の450SXに、「Monster Energy/360fly/Chaparral/Yamaha Factory Racing」が参戦。ライダーは、同クラスで過去2度のチャンピオンを獲得しているチャド・リード選手、マシンは「YZ450F」です。また450SXには、「Autotrader/Monster Energy/Yamaha Team」が参戦しており、リード選手とともに上位進出を目指します。

東西のエリアに分かれて開催される250SXは、昨年、西地区のチャンピオンを獲得したクーパー・ウェブ選手など、ヤマハの若手ライダーが多数参戦。今シーズンは両地区でのチャンピオン獲得に挑戦します。

全日本モトクロス選手権は、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」が国内最高峰のIA1に、若手育成を担うユースチーム「YAMALUBE RACING TEAM」がIA2に参戦します。

ファクトリーチームは、昨年、怪我により出場を逃した平田優選手に、2011年のIA2チャンピオン、昨年はIA1でランキング6位を獲得した三原拓也選手を加えた布陣で、2011年以来のチャンピオン獲得を目指します。ユースチームからは、昨年、同クラスで自己最高のランキング6位となった渡辺祐介選手が、さらなる成長とともに、チャンピオンを狙います。マシンは、IA1がファクトリー仕様の「YZ450FM」、IA2が「YZ250F」です。

■トライアル
全日本トライアル選手権は、国内最高峰のIAスーパーに、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から通算11回のチャンピオンを獲得している黒山健一選手が、「TYS250F」にて出場。2012年以来、通算12回目となるチャンピオン獲得を目指します。

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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