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これが純正!? カワサキの新アパレルがかなり攻めてるワケ

掲載日: 2018年02月27日(火) 更新日: 2018年02月27日(火)
カテゴリー: レポート  タグ: ,  

2月22日、東京・神田のマーチエキュート神田万世橋カワサキショールームで、カワサキの新しいアパレルライン「BLACK ELEGANCE(ブラック・エレガンス)」のお披露目が行われた。このBLACK ELEGANCEは、発売されたばかりのフルカウルスポーツの「ニンジャ250」「ニンジャ400」をモデルとして、20代の女性などの新しいユーザー層にカワサキブランドを強烈にプッシュするために生まれたアパレルラインだ。

率直に言って、デザインはかなり攻めてる。これまでメーカー純正アパレルといえば、大きなメーカーロゴがどーん! と入るような「誰が見てもソレと分かるもの」が中心だった。もちろんそうした昔ながらのアパレルにも固定ファンがいるのだけれど、若者を中心とした新たなユーザーを取り入れようとするときに、それが彼らにフックするかというと、やっぱり微妙だ。

展示されていたNinja Tシャツ。反射素材を使用したプリントの右下をよく見ると小さく「Ninja」の文字が。遠目からだとロゴはまったく読めない。もちろんあえてそうしている。

どこにもKawasakiの文字がないレザージャケット。左は光の加減でその表情を変える。一方、右は袖と腰に大胆なペイントを施す。そういえばここ数年欧米のカスタムシーンではジャケットに派手なペイントを施すのがトレンドだ。

スタッズを打ち込んだもの、レザーの風合いを楽しむものと、レザージャケットだけでも様々なタイプが並ぶ。いずれもジャパンメイドにこだわった上質さが光る。

カワる、サキへ。

この日、レセプション冒頭で川崎重工モーターサイクル&エンジンカンパニーの太田和男常務はこう語った。「我々には『カワる、サキへ。』として世の中の変化の、さらにその先をいける会社になるという思いがあります」


川崎重工モーターサイクル&エンジンカンパニーの太田常務

近ごろ川崎重工が「カワる、サキへ。Changing Forward」というスローガンを掲げていることをご存知だろうか?(※筆者はこの時まで知らなかった) 川崎重工は世に知られた「カワサキ」というブランド名から「自分たちがカワる、そのサキに向かって挑戦する」「社会がカワっていく、その一歩サキへ」そんな理念を編み出した。最近のカワサキ、なんか変わったかもと感じている方がいたら、その直感は正しい。いまカワサキは変わることを目指している。


カワサキモータースジャパンの谷部長

同じく挨拶に立ったカワサキモータースジャパンの谷俊明部長も「驚き、発見、感動があり、アグレッシブでエレガンス。カワサキが提案できる上質なブラックの世界。これまでのカワサキと違う世界を提案します」と続けた。

カワサキ=ライムグリーンとは違う、
もうひとつの世界線

カワサキ=ライムグリーン。多くのライダーはそうしたイメージを持っているし、カワサキもそれを否定しているわけではない。けれど、この日首脳陣が語ったのは「変化」だ。それはカワサキのすべてを変えるという意味ではなく、今までのカワサキの世界と並行して新しい世界が加わることなのだろうと筆者は捉えた。これまでのイメージとは違うアプローチ、未来のファンを獲得するための新しい仕掛け。BLACK ELEGANCEはそのひとつの手法に過ぎない。

そうした取り組みはすでに走り出している。最近、カワサキはPLAZA店構想を立ち上げて、新たなコンセプトで自社製品をアピールする空間づくりに力を入れている。1月から期間限定でオープンしたマーチエキュート神田万世橋のショールームは、カワサキのいまを象徴する店鋪だ。ここではバイクを売っていないけど、アパレルなら売ってる。言い方を変えると、バイクメーカーがプロデュースする店舗なのに、バイクを売らない。かなり大胆だ。

まずはブランドを知ってもらい、ファンになってもらう。目的はそこだ。打ち出したいのは店鋪空間を含めたブランドイメージ。そのために感性工学を駆使して「見る」「聞く」「触れる」「香る」「味わう」を軸にした空間づくりにも力を入れる。スタイリッシュな内装、心地よいBGM、上質なプロダクツ、店内に漂うアロマの香り、もてなしの珈琲。訪れる人の五感を心地よく刺激するために、その道のプロフェッショナルを起用して空間づくりに活かすというから、かなりの力の入れようだ。

左はPLAZA店の空間プロデュースを行う金沢工業大学の山田真司教授。感性工学の専門家だ。右は川崎重工で技術開発本部の田中薫子さん。

感性工学を切り口として、金沢工業大学の山田教授とともに、新しいカワサキブランドのプロデュースを行う田中さんは日本を含む欧米の主要エリアでカワサキブランドに関する市場調査を長年続けてきた。「この神田万世橋ショールームは世界中の店鋪のお手本となるような空間作りを目指しています。今回発表したBLACK ELEGANCEもファッションという切り口から新しいカワサキを売り込むためのものです」とは田中さん。

レセプションでライブを行う、バンド「I Don’t Like Mondays.」

新しいブランドイメージの提案は報道陣向けのレセプションでも感じられた。ショールームで若い世代を中心に人気を集めるバンド「I Don’t Like Mondays.」がライブを行ったのだ。彼らはオープン時もライブを披露していたが、それも五感を刺激する空間づくりの一環だったのだ。実際、ここではすでにレザークラフトのワークショップやライブ演奏など、バイクメーカーのショールームという枠にとらわれないイベントが精力的に開催されている。

誰もが驚くようなアパレルラインを発表し、神田万世橋のショールームを軸に新しいチャレンジを続ける裏には、新しいブランドイメージを確固たるものにするという強い決意があるようだ。

 

(text / Ryo Tsuchiyama)

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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