【MotoGP】ドゥカティが「デスモセディチGP19」のプロトタイプを発表!

掲載日: 2019年01月19日(土) 更新日: 2019年01月22日(火)

2019年1月18日(日本時間19日未明)、ドゥカティはスイスのニューシャテルで2019年MotoGPチーム体制の発表を行い、今季GPを戦うニューマシン「デスモセディチGP19」のプロトタイプをお披露目した。

発表会は長年ドゥカティとパートナーシップを結び、今季のタイトルスポンサーでもあるフィリップ・モリス・インターナショナル社の研究施設で開催され、SNSを通じて全世界に生中継された。冒頭ではドゥカティCEOのクラウディオ・ドメニカーリ氏をはじめ、ドゥカティコルセのマネージャー、ルイジ・ダッリーニャ氏、GP19のエンジニアなどチームスタッフが次々と登壇。最後にドゥカティワークスのライダーを務めるアンドレア・ドヴィチオーソと、今季ワークスチーム入りを果たしたダニロ・ペトルッチがステージに登場すると、会場は大きな歓声に包まれた。その後、二人の手によってデスモセディッチGP19が姿を現した。


新たにデザインされたレーシングスーツで登壇したドヴィチオーソ(写真左)とペトルッチ(写真右)の手で今季を戦うマシンがアンベールされた。


ドゥカティCEOのクラウディオ・ドメニカーリ氏。「レース活動はドゥカティのDNAのひとつ。2018年はマシンを進化させて戦闘力を高めたが、もっと上を目指している。我々にはライバルを上回るマシンを作るノウハウとスピリットがあると信じている」と自信を見せた。

ここからは今回発表されたプロトタイプの「デスモセディッチGP19」をご紹介しよう。

■Desmosedici GP19/#04 アンドレア・ドヴィチオーソ車


カウル形状はもちろん、グラフィックも一新。前年モデルと比べると、GP19ではドゥカティのイメージカラーであるレッドを前面に押し出したカラーリングになった。

今季から「Mission Winnow Ducati Team」というチーム名となったドゥカティワークスチーム。カウルサイドに大きく入る「Mission Winnow(ミッション・ウィノウ)」はタイトルスポンサーのフィリップ・モリス・インターナショナル社が掲げるブランドコンセプトで、同社がスポンサードするフェラーリのF1マシンにも2018年から採用されている。

サイズの異なるBOX型ウイングレットを上下二段構えでセットするデスモセディッチGP19。また、GPファンの間で「何が入っているのだろう?」と以前から話題になっているリアカウルの箱も形状が変わった。すこし大きくなったようにも見える。

現在ドゥカティでエアロダイナミクスの開発を担当しているのは、F1やレーシングカーの世界でキャリアを積んだエンジニアだ。今回の発表会では、CFDと呼ばれる最新の数値解析を駆使して設計したカウルの解説にかなりの時間が割かれていたことからも、新型カウルの性能には自信があるようだ。

■Desmosedici GP19/#9 ダニロ・ペトルッチ車

ドヴィチオーソとペトルッチのマシンを比較。身長165cm・体重68kgのドヴィチオーソに対してペトルッチは身長181cm・体重80kgと、二人の体格差は大きい。今回発表されたプロトタイプでは大きな違いは見られないが、今後のテストや実戦を経て各部の仕様は煮詰められていくだろう。

■Desmosedici GP19/主なスペック

・エンジン:水冷90度V型4気筒、エボ・デスモドロミックDOHC、1気筒あたり4バルブ
・排気量:1000cc
・最大出力:250hp以上
・最高速度:350km/h(218mph)以上
・トランスミッション:ドゥカティ・シームレス・トランスミッション(DST_EVO)
・燃料供給:間接式電子制御インジェクション、4スロットルバルブ
・燃料:Shell Racing V Power
・オイル:Shell Advance Ultra4
・エキゾースト:アクラポヴィッチ
・ファイナルドライブ:D.I.Dチェーン
・フレーム:アルミ・ツインスパー
・サスペンション:前後ともオーリンズ
フロント=倒立式フロントフォーク(φ48)
リア=プリロード調整式、新ダンピングシステム
・電子制御:Magneti Marelli ECU(ドルナ統一ソフトウェア)
・タイヤ:前後17インチ
・ホイール:マルケジーニ
・ブレーキ:前後ともブレンボ
フロント=φ340mmカーボンディスク+4ピストンキャリパー
リア=ステンレスシングルディスク+2ピストンキャリパー
・乾燥重量:157kg

■Mission Winnow Ducati Team:ライダー


#04 アンドレア・ドヴィチオーソ(Andrea Dovizioso)
1986年生まれの32歳。MotoGPへは2008年から参戦し、2013年からドゥカティ入り。2017年と2018年はホンダのマルク・マルケスと死闘を演じるも2年連続で年間ランキング2位と、あと一歩のところでチャンピオン獲得ならず。「2018年は開幕戦で勝ったが、その後うまく走れず悩んだりもしたが、そこで得たものも大きかった。今年のマシンとチームには大きな期待を寄せている。ペトルッチとは昔から知り合いでもあるし、二人で良いマシンを作っていけると思う」と抱負を語った。


#9 ダニロ・ペトルッチ(Danilo Petrucci)
1990年生まれの28歳。2012年からMotoGPへ参戦し、2015年からはドゥカティのサテライトチーム「プラマック・レーシング」に所属していた。ワークスチーム入りは今回が初めて。2018年シーズンは年間ランキング8位。「ワークスチームに入ることができてとても嬉しい。昨年末のテストでもマシンの感触は良かった。今年はワークスライダーとしてのベストを尽くすよ」と話す。


#51 ミケーレ・ピッロ(Michele Pirro)
1986年生まれの32歳。2012年にCRTカテゴリーでMotoGP入りし、2013年からドゥカティのテストライダーを務める。ワイルドカード参戦のほか、ファクトリーやサテライトのライダーが怪我で戦線離脱した際に代役として出場することも多い。


ドヴィチオーソとペトルッチのイタリア人コンビで2019年シーズンに挑むドゥカティ。
2019年のMotoGPは全19戦で行われる。開幕戦は3月10日のカタールだが、直前の2月にはセパン(マレーシア)、ロサイル(カタール)でプレシーズンテストが控えている。そこでの両ライダーの走りにも注目が集まる。

 

情報元=Ducati Corse
Text/RyoTsuchiyam

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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