【SBK】第6戦/ヤマハのファンデルマークがダブルウィン達成! ドニントンパークを完全制覇

掲載日: 2018年05月28日(月) 更新日: 2018年05月28日(月)
この記事は2018年5月28日当時の情報に基づいて制作されています。

2018年5月27日、イギリス・ドニントンパークで開催されたSBK(世界スーパーバイク選手権)第6戦レース2で、PATAヤマハのマイケル・ファンデルマーク(Michael van der Mark)がレース1に引き続き優勝。UKラウンドを完全制覇する快挙を成し遂げた。


Photo/SBK.com

 

レースはリバースグリッドでフロントローからスタートしたミルウォーキー・アプリリアのロレンツォ・サバドーリ(Lorenzo Savadori/RSV4)、PATAヤマハのアレックス・ロウズ(Alex Lowes/YZF-R1)、ワイルドカード参戦のカワサキ・プチェッティ・レーシングのレオン・ハスラム(ZX-10RR)が好スタート。

レース1で優勝し波に乗るヤマハのファンデルマークは、3周目・残り19周の時点で2位にまで順位をあげる。その後数周でカワサキワークスのジョナサン・レイ(Jonathan Rea/ZX-10RR)も3位まで上がり、前を行くPATAヤマハの2人を追う展開に。残り7周でレイはトップに立ち、ファンデルマークもロウズをパスして2位へ。


<写真>難しいドニントンパークを完全制覇したヤマハのファンデルマーク(#60)。その速さはレイ(#1)も認めるほど。Photo/SBK.com

 

残り6周、レイがヘアピンで膨らんだところでファンデルマークがすかさずインを差し、遂にトップへ躍り出る。このままワークス3人によるバトルが続くと思われたが、そこに割って入ったのがカワサキ・プチェッティ・レーシングのトルコ人ライダー、トプラック・ラズガトリオグル(Toprak Razgatlioglu/ZX-10RR)だ。


<写真>この日ファンデルマークとともに「時の人」となったトプラック(#54)。サテライトながらワークスのトム・サイクス(#66)もパスして上位へ躍り出た。Photo/SBK.com

<写真>前日はチームメイトのレオン・ハスラムとレース終盤に接触転倒して21位と苦渋を舐めたトプラックだが、才能の片鱗を見せつける走りを見せた。Photo/SBK.com

 

昨季STK1000にデビュー、今季SBKへステップアップした21歳のルーキーは10位スタートながら、3周目には5位にまで順位をあげてトップ集団のすぐ後ろにつく快走。残り4周でロウズをパスして3位に上がると、そのまま前を行くカワサキのレイに襲いかかり、なんとファイナルラップでレイをパス! レイよりも前でチェッカーを受けた。優勝はヤマハのファンデルマーク。レース1に続きレース2でも優勝をもぎとり、第6戦ドニントンパークでダブルウィンを達成した。2位はトプラック、3位にはレイが入った。序盤トップを走ったヤマハのロウズは4位、5位にはドゥカティのチャズ・デイビスが入った。


<写真>残り6周でトップに立ち、そのまま優勝したファンデルマーク(#60)。絶対王者レイ(#1)を終盤でパスしてそのまま勝利した。Photo/SBK.com

 

ドニントンパークを完全制覇したファンデルマークはこの週末で50ポイントを荒稼ぎして、トータル163ポイントとランキング6位から一気に3位へと浮上。チャンピオン争いに名乗りをあげた。第6戦まで終了した時点で、優勝ライダーが5人いる状況となった今季SBKは、近年稀に見る激戦に突入したようにも見える。注目の次戦は6月8日からチェコ・ブルノで開幕する。


<写真>左からトプラック、ファンデルマーク、レイ。トプラックはトルコ人ライダーとして初の表彰台を獲得した。トプラック、ファンデルマークと若手ライダーの台頭でチャンピオンシップの行方は混迷を極めてきた感アリ。Photo/SBK.com

 

現在のポイントランキング上位は以下の通り。
1位 ジョナサン・レイ(カワサキ)245pt
2位 チャズ・デイビス(ドゥカティ)181pt
3位 マイケル・ファンデルマーク(ヤマハ)163pt
4位 トム・サイクス(カワサキ)163pt
5位 マルコ・メランドリ(ドゥカティ)136pt


<写真>地元イギリスで大失速したのが現在ランキング2位のAruba.itレーシングのチャズ・デイビスだ。レース1で8位、レース2で5位と、2レースで19ポイントしか獲得できず。ファンデルマークの覚醒は、悲願のチャンピオン獲得を目指すデイビスにとって大きな脅威と言えるだろう。Photo/Ducati Corse

 

Text/RyoTsuchiyama
情報元=SBK.com

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

このページの一番上へ

サイトのトップページへ

このページの一番下へ