マン島TTに挑む無限の公開テストにジョン・マクギネス&ガイ・マーチンが来日

掲載日: 2017年04月11日(火) 更新日: 2017年04月21日(金)
この記事は2017年4月11日当時の情報に基づいて制作されています。
取材・写真・文 = 山下 剛

ジョン・マクギネス選手、ガイ・マーチン選手が
公開テストで神電六を駆る

2017年6月9日(金)に決勝レースが開催されるマン島TT電気バイククラス「TT-ZERO」に参戦する「無限」の最新マシン「神電六」の公開テスト走行が、4月10日に袖ヶ浦フォレストレースウェイで行われた。国内テストはこれが2回目だが、ジョン・マクギネス選手とガイ・マーチン選手がイギリスから来日して行われた。

TT-ZEROクラス4連覇を狙う無限チームスタッフと、ジョン・マクギネス選手、ガイ・マーチン選手。

マクギネス選手は来日直前に手首を負傷したため夕方からの走行となったが、無限の電動マシンで過去2回の勝利を収めている実績を持つだけにおおよその感触を掴んでいる。しかしそれでも走行後は各部のブラッシュアップが図られたマシンに「まだ乗り込めていないから断言はできないが、操縦安定性が高まって乗りやすくなっている」とコメントした。


マン島TTの通算優勝回数23回を誇るジョン・マクギネス選手。TT-ZEROクラスでは2014年、2015年と連覇している。

いっぽう、これが無限マシンの初ライドとなったマーチン選手は、午前中からコース周回を重ね、順調にペースアップ。レシプロエンジンとはまったく異なる電動マシンの挙動を確かめつつ、「2年ぶりのTT参戦をとても楽しみにしているし、とてもすばらしいチームに参加できたことをうれしく思っている」とコメントした。


マン島TTを舞台とした映画「クローサー・トゥ・ザ・エッジ」にも登場したガイ・マーチン選手。2年ぶりのマン島TTに挑む。

チーム無限・宮田明弘監督は「ライディングポジションや足まわりのセッティングの方向性を掴むところまでいけば御の字だが、今日はまずチームクルーとの顔合わせとコミュニケーションを深めることが目標。テストはまだあるし、無理のないペースで進めていきたい」と語った。今年で6年目を迎えたマン島TTへの挑戦。宮田監督はそのための体制づくりの要諦をつかんでいるように見える。その言葉と語り口からは、勝利への自信がちらりと垣間見えた。

次回のテストはイギリスにて5月中旬に行われ、同月27日からはじまるプラクティスウィークに備える。

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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