【ヤマハ】MotoGP第16戦オーストラリアにて表彰台独占

掲載日: 2014年10月20日(月) 更新日: 2014年10月20日(月)
この記事は2014年10月20日当時の情報に基づいて制作されています。

リリース = ヤマハ発動機株式会社

10月19日に開催されたMotoGPオーストラリアグランプリにおいてヤマハのライダーが表彰台を独占した。モビスター・ヤマハのV・ロッシが優勝、チームメイトのJ・ロレンソが2位で続き、モンスター・ヤマハ・テック3のB・スミスが3位入った。ロッシは自己通算108回目のグランプリ優勝となる。

MotoGP
以下リリースより
2014年10月20日


ヤマハライダーが表彰台を独占

モビスター・ヤマハ・MotoGPのV・ロッシがフィリップアイランドで優勝。チームメイトのJ・ロレンソが2位で続き、モンスター・ヤマハ・テック3のB・スミスが3位に入ってヤマハ勢が表彰台を独占した。自己通算250回目のMotoGPに挑んだロッシ。予選8位から好スタートを切ってオープニングラップで6位へ上がると、さらにD・ペドロサ、B・スミス、P・エスパルガロをパスして3位へ浮上。

一方、予選3位からスタートしたロレンソはホールショットを奪って真っ先に第1コーナーへ。しばらくレースをリードしたが、M・マルケスに先行を許して2位に後退。懸命に追うもマルケスのペースについて行くことはできなかった。9ラップ目にはロッシがロレンソのテールに追いつき、さらには1分29秒605のファステストラップを記録してペースアップ。ヘアピンで一旦はロレンソをパスしたが、次のラップの第1コーナーでロレンソが再び抜き返し、その後の7ラップにわたって互いにポジションを入れ替える激しい攻防が続いた。そして18ラップ目、トップを走っていたマルケスが突然の転倒。ロッシとロレンソが自動的にひとつずつ上げることとなった。ロッシはさらにペースを上げて見る見るうちにリードを拡大。

一方のロレンソはフロントタイヤの消耗が激しくなり、C・クラッチローに2位の座を譲ることに。厳しい状況のなかで後続との距離をキープするべく走行を続けていると、最終ラップ、クラッチローもまた転倒。ロレンソは自動的に2位に上がり、そのままチェッカーを受けた。ロッシは最終的に10.836秒ものアドバンテージをキープしてゴール。自己通算108回目のグランプリ優勝を自らウイリーで祝った。シリーズポイントでは合計255に伸ばしてランキング2位をキープ。ロレンソは8ポイント差の合計247ポイントで3位につけている。

モンスター・ヤマハ・テック3のB・スミスが3位獲得の大健闘。MotoGPで初めての表彰台に上った。予選では0.006秒差でフロントロウを逃し、グリッド4位の位置からスタートしたスミス。前のライダーにぴったりとついて行き、1周目を3位で終了する好調ぶり。その後、上位グループの激しい競り合いが始まったため、スミスは転倒などのアクシデントを避けて一時8位まで後退したが、再び追い上げて4台による5位争いに加わった。レースの4分の3を終了したところでA・ドビツィオーゾをパスして5位。さらにハイペースで走行を続け、見る見るうちに3位との差を縮めていった。この懸命の追い上げが実って3番手でチェッカー。ヤマハの表彰台独占を実現した。スミスにとってはMoto2クラスで出場した2011年ムジェロ以来の表彰台獲得、そして自己最高の成績。ランキングも8位へと浮上した。

一方、チームメイトのP・エスパルガロは、表彰台獲得を目指して4位を走行中に転倒。そのままリタイアとなった。予選9位から絶好のスタートを切り、1周目終了時点で4位まで浮上すると、次のラップからは5位争いに加わり、何度もポジションを入れ替える激しいバトルを展開。これを制して19ラップ目までに4位へと浮上、さらに後続を引き離そうと懸命にペースを上げていった。順調にラップを重ねたエスパルガロは3位のロレンソとの差を縮めていったが、残り3ラップで不運にも転倒を喫した。

NGMフォワード・レーシングのA・デ・アンジェリスが9位獲得と健闘。チームメイトのA・エスパルガロは4位走行中にリタイアした。エスパルガロは予選6位から順調にスタートして上位争いに加わっていたが、残り7ラップで不運にもブラドルと接触。マシンにダメージを受けてリタイアを余儀なくされた。

一方のデ・アンジェリスはフリープラクティス、予選と厳しい状況におかれていたが、今朝のウォームアップ・セッションでそれまでの問題が解決。決勝では後方グリッドから順調に追い上げて見事9位を獲得した。

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コメント
モビスター・ヤマハ・MotoGP V・ロッシ選手談(優勝)
「シーズンのなかで最も重要で、最も美しいコースのひとつ、ここフィリップアイランドでの優勝は最高の気分。これまでにも何度も優勝しているが、ここ何年かは優勝できずに表彰台に上るだけに留まっていた。こうしてまた一番上に立つことができて本当にうれしい!しかもヤマハの3人が表彰台を独占したのだから、これ以上に素晴らしい結果はないよ。でもレース自体は決して楽じゃなかったんだ。チームとともに頑張ってきた3日間がとても重要で、彼らが素晴らしい仕事をしてくれたこと、そしてフロントタイヤに正しい選択をしてくれたことが、この結果を導いてくれた。マルケスは2秒くらい離れていたので、自分のペースとホルヘの状況に集中した。ホルヘはウイークを通してずっと速かったが、ランキング2位をキープするために、何としても彼の前でゴールしなければならなかったからね。マルケスが僕の前で転倒したとき、自分自身に言ったんだ。“優勝”だってね!」

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(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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