電気バイクの時代がはじまる?

掲載日: 2010年04月13日(火) 更新日: 2013年12月11日(水)
この記事は2010年4月13日当時の情報に基づいて制作されています。

バイクブロス×マガジンズ編集部 ムラヤマ=文/本田技研工業株式会社=写真協力

近年の環境意識の高まりにより、ガソリンなどの化石燃料を燃やして走る従来のエンジンに替わる新しい動力が模索されているが、その中でも実用化の最右翼となっているのがEV(電気自動車・バイク)だ。先月開催された東京モーターサイクルショーではKTMが世界初公開となる電動スポーツバイク“FREERIDE”を発表したほか、ベクトリックスジャパンがイタリア製電動スクーターや給電のためのインフラ設備を展示したことから、エコな電動バイクへの注目が高まっていることを実感している方も多いことだろう。

そんな中、4月13日にホンダは、昨年の東京モーターショーでプロトタイプが初公開されたリチウムイオン電池とブラシレスモーターにより走行する電動バイク「EV-Neo」のリース販売を開始すると発表。同社は以前から新たなるモビリティの提案としてEVに取り組んでいたが、遂に市販2輪としての実用化が決定したことは興味深い。発売時期は今年12月を予定しており、当面は国内で配達業務を行う企業や個人事業主を対象としたものとなる。価格については未定となっているが、前述の電動スポーツバイク“FREERIDE”が約1万ユーロ(約123万円)を予定していることから考えても、EV-Neoはより実用的なモデルとして相応の低価格で販売される可能性が高いのではないだろうか。

また、EV開発が進む中で、重要部品であるバッテリーも進歩を続けている。今回EV-Neoに搭載される二次電池「SCiB」は、急速充電器を使えば20分で約80%の充電を可能にしており、徐々にではあるが“実用的EV”へのハードルを乗り越えつつある。世界最大の2輪メーカーであるホンダがいち早く実用化、そして販売に踏み切ったことから、電動バイクがより注目されることは確実だろう。これからのバイクシーンを占う大きなトピックスだけに、趣味としてバイクを楽しむライダーも是非注目して欲しい。

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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