MotoGP開幕直前!新クラス「Moto2」マシンをチェック

掲載日: 2010年03月16日(火) 更新日: 2013年12月11日(水)
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この記事は2010年3月16日当時の情報に基づいて制作されています。

バイクブロス×マガジンズ編集部 ムラヤマ=文/写真

2010年のMotoGP開幕まで、いよいよあと2週間。今年もカタールから始まる最高峰レースを心待ちにしているファンも多いはずだ。絶対王者であるロッシ、その座を狙うペドロサ、ロレンソ、ストーナー、そしてスーパーバイク世界選手権を制覇したスピースの挑戦など、話題に事欠かないMotoGPクラスも見逃せないが、今年から開催されるMoto2クラスにも大注目だ。。昨年で幕を下ろしたGP250に替わるこのレースでは、エンジンこそホンダ製600ccでワンメイクとなっているものの、フレームなどは自由となっており、参戦するチームは世界各国の有力コンストラクターとのタッグを組んでいる。エントリーは30台以上と多く、コンストラクターも10以上だ。先日のヘレスサーキットのテストでは、トニ・エリアスが乗るモリワキがトップタイムを記録。TSRも好タイムをマークしており、Moto2クラスは日本のコンストラクターが席巻しそうな雰囲気だ。このように見どころが多いMoto2だが、3月9日にツインリングもてぎにて本物のレーシングマシンのメディア向け試乗会が開催された。バイクブロス×マガジンズではタイヤインプレなども担当する広告部オグラが、モリワキ製のMoto2マシンを体験。短い周回数だったが、そのインプレッションをレポートくれた。

テクニカルスポーツ「TSR6」試乗レポート(バイクブロス広告部オグラ)

今回試乗できたのは、テクニカルスポーツが開発したMoto2マシン「TSR6」。またがってみても市販の600ccクラスのスーパースポーツと比べてさほど大きな違いは感じない。下半身のホールドを確実にするため高めに位置したステップ、ライダーが見やすい位置に設置されたデジタル表示の水温計、1アップ5ダウンのレーシング・シフトがレースマシンであることを控えめに表現している。残念ながら、雪まじりのコンディションと試乗がごく短時間ということで、マシンポテンシャルのごくごくほんの一部をのぞかせてもらった程度。ツインリンクもてぎのほぼオーバル型の西コースを2周、ぶっちゃけホームストレートを先導付で1~2本走っただけのテストライドだった。短い試乗時間で感じたところは、サーキットでの抜群の乗りやすさ。CBR600RRもサーキットでは最高に楽しいマシンであり、TSR6も共通するところも多いがさすがにトップコンストラクターの手によるレーシングマシン、操作系・ハンドリング・エンジンその全てが軽くシャープで緻密。そしてライダーの意思に限りなく忠実に反応してくれる。驚くようなピークパワーがあるわけではないが、回転の上がる程に高まるパワーは並列4気筒らしい官能的な排気音とあわせておおいにテンションが上がっていく。機会があれば、ぜひとももう一度乗ってみたいマシンである。(了)

そのMoto2マシンが走る姿を生で見られる日本GPまであと一ヶ月半。日本のコンストラクターが造り上げた珠玉のマシンを、是非皆さんの目で確かめて欲しい。

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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