ミシュランから二つの新作タイヤが登場

掲載日: 2010年02月16日(火) 更新日: 2013年12月12日(木)
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この記事は2010年2月16日当時の情報に基づいて制作されています。

バイクブロス×マガジンズ編集部 ムラヤマ=文/写真

去る2月12日、東京都内においてミシュランの新作タイヤ発表会が開催された。今回新たに登場したタイヤは、スポーツカテゴリのフラッグシップモデルとなるラジアルタイヤ「MICHELIN POWER PURE(ミシュラン パワーピュア)」と、12インチ以上のタイヤを履くスクーターを対象としたバイアスタイヤ「MICHELIN CITY GRIP(ミシュラン シティグリップ)」。

まず、パワーピュアの方はスポーツ走行向けのハイグリップタイヤらしく、グルーブの少ないトレッドパターン。また、コンパウンドは同カテゴリに属するパイロットパワー2CT同様タイヤのセンターとサイドで分けられているが、よりスポーツ性を高めるためソフトコンパウンドの割合が増やされているのが特徴だ。タイヤ自体の軽量化も実現されており、持ち上げてみるとパイロットパワー2CTよりも明らかに軽い。また、手で押して変形させてみると、柔らかくなっているのがよく分かり、軽量なスポーツバイクとのマッチングも良さそうだ。ミシュランのラインナップにおいて、“ハイパースポーツ”に分類されるパイロットパワーワンに次ぐポジションに位置づけされるだけに、スポーツ派ライダーにとって注目のタイヤと言えるだろう。

もう一つの新作であるシティグリップは、これまでの実用車タイヤに比べてアグレッシブなトレッドパターンについ目が行ってしまうかもしれないが、最も注目すべきポイントはグルーブ(タイヤの溝)に沿うように刻まれたサイプ(細い溝)だ。サイプには路面の水膜を除去する効果があるためツーリングタイヤなどではよく採用されているが、あまり深く刻まれていないため、タイヤが摩耗するまでに消えてしまうことがほとんど。そのため、寿命末期ではあまり効果が期待できなった。しかし、シティグリップではサイプの深さをグルーブと同じにすることで、摩耗が進んでも高い耐スリップ性能を確保することに成功している。また、ストリートでよく使うバンク角では接地面のサイプが増えるようにデザインされているのも特徴だ。サイズ展開は12インチから16インチのビッグスクーター向けに展開されており、日々の足として活用しているライダーにとっては気になる一本と言えるだろう。これからのオンシーズンに向けてタイヤの新調を…と考えているなら、ミシュランや他のメーカーから発売されるニュータイヤに注目してみてはいかがだろうか?

日本ミシュランタイヤ公式サイト:http://www.michelin.co.jp/

左:パワーピュア/右:シティグリップ

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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