レースを通じてBMWの歴史を紐解く愉しみ

掲載日:2009年09月02日

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執筆= リンドバーグ





「ベテランの乗り物」「あがりバイク」といった比較的地味なイメージから完全に脱却、今や「最も挑戦的でエモーショナルなバイクメーカーのひとつ」というイメージが定着したBMW。「ずいぶんと変わったものだなぁ…」と思うファンの方も多いのではないでしょうか。

しかし、こうした変化は昨今のマーケット状況に対応するための応急処置・対処療法的なものではなく、実は、BMWの上層部は10年以上も前からこうした計画を公言しており、今の変化はそれを着実に実行した結果なのです。そう考えてみると、やはりBMWはBMW。頑固に、そして着実に計画を遂行している姿は、いかにもドイツの哲人といったところ。BMWはこういうメーカーだけに、その歴史を紐解く面白さは格別です。

ということで、今回ご紹介する書籍は「BMW Racing Motorcycles The Mastery of Speed」です。今でもさまざまなモータースポーツに積極的に関与しているBMWですが、バイクにおいてもその歴史は古く、最初の市販車R32が完成した1923年にはレースイベントに参加して大成功をおさめているほど。本書ではBMWのレース史(オンロード&オフロード)にスポットを当て、世界の頂点へ果敢に挑んだ輝かしい歴史を貴重な資料と共に紹介しています。巻末には1920年代からのメジャーレース戦績も掲載されており、同社のレース史を全て網羅。モータースポーツを通してBMWの歴史を紐解くには、最適な1冊となっています。



【見どころ・読みどころ】
“青い空に回転するプロペラ”をモチーフにデザインされたBMWのアイコンは戦時中世界の空を制しただけでなく、戦後陸に降り立ちモーターサイクルに容姿を変えてからもその高い技術力を全世界に証明してきました。本書では、1923年に今日まで続くボクサー・ツイン・エンジンを初めて搭載したR32が誕生した瞬間から、サイドカー世界選手権での長期にわたる王者君臨、1981年困難を極めたパリ・ダカール・ラリー初制覇や近年のスーパーバイク参戦に至るまで、BMWのレースに対する飽くなき挑戦を垣間見る事が出来る資料性の高さが特徴です。また、パリ・サロンを皮切りに徐々に世界から脚光を浴び始めた30年代当時の写真が豊富に掲載され、今となってはまず拝む事の出来ない躍動感溢れるワークス・レーサーの走行シーンや、焼失前のミュンヘン工場内部も楽しむ事が出来ます。

【DATA】
■タイトル/BMW Racing Motorcycles The Mastery of Speed
■価格/4,620(税込)
■作者/Laurel C.Allen & Mark Gardiner
■出版元/Whitehorse Press
■発売日/2008年5月
■装丁/ハードカバー
■ページ数/175ページ
■言語/英語
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