【編集部コラム】アジアンラリー2018冒険記その4

掲載日: 2018年08月17日(金) 更新日: 2018年08月19日(日)
カテゴリー: 日刊バイクブロス  タグ:  
この記事は2018年8月17日当時の情報に基づいて制作されています。

8/16(木)朝、カンボジアのシェムリアップでアジアンラリー4日目となる【leg-4】を迎えました。タイのパタヤからスタートして国境を越え、右側通行のカンボジアへ足を踏み入れて翌日にはまた別の場所へ移動するのだから、何日目にどこに居たのかなんてほぼ覚えていません。

この日は2輪、4輪、そしてサイドカー(ウラルですよ、しかも2台!!)など、すべての競技車両が隊列を組んでホテルからアンコールワット遺跡群の中を経由し、およそ40キロ先のSSスタート地点へ移動しました。この遺跡群の敷地内へは一般車両の出入りは制限されていますが、そこをラリーイベントの一環として、大会事務局が政府公認で特別に走らせてもらっています。

カメラのファインダー越しに見る、古代遺跡とラリーマシンのコラボレーションはなかなかファンキーなもの。その一方で、もうひとつの隊列がありました。

非常に幅が狭く交互通行となっている石造りのゲート(遺跡)を通過するため、アジアンラリーの隊列が通り過ぎるまでゲートの反対側には待ちの列ができていました。こういった交通整理は地元警察の協力もあってスムーズに進みます。ホテルからの移動もパトカーの先導があったからこそ。

さて、大会4日目の【leg-4】はカンボジアのシェムリアップからコンポントムへ、総走行距離325.91キロの設定です。

SSのチェックポイント、出口からコマ図を逆さまに読みながら歩いて進みます。絵になりそうなポイントをコマ図から想像して現場でチェック。とても雰囲気のある板張りの橋がありましたが、だいたい行ってみると、なんてことないことがほとんど。

歩いて景色を眺めながらつい気になってしまうのは、村落や集落であれば地元の生活が垣間見れてしまうこと。

その土地の人、家や家畜、何かの道具、よくわからない建物、畑、田んぼ、あぜ道、伐採されずに残されている樹、陽射しから身を避けるための小屋、道のつくり……。小さなこどもたちがバイクに乗っている姿はよく見かけます。

「ここではそれが当たり前」

そういう事実が目の前にあると、ちょっと心が豊かになる気がしますね。

ちなみに、人のいるところには必ず犬もいる。これ当たり前。

大会5日目となる【leg-5】はカンボジアステージ2日目。この国ならではの道と土、空気や風も、陽射しでさえも、あらゆる要素がコンペティターのサバイバル本能を刺激することでしょう。

始まったばかりだと思っていた今年のアジアンラリーももう折り返し。この体験、冒険記はもう少し続きます。

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(ztanaka)

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